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「猪瀬5000万円」公用車運転日誌で辻褄合わなくなった説明「個人的な借金」

   猪瀬東京都知事が個人的な借金として5000万円を受け取ったとされる昨年11月20日(2012年)の行動で、話の食い違いが浮上した。問題のあちらこちらで食い違いはあるが、今回のそれは「個人的な借金との主張の根幹が崩れる」(与良正男・毎日新聞論説委員)という重大性を持ってるという。

紙袋入り大金を本当に自宅に持ち帰ったのか

   当時、副知事だった知事はその日、徳田毅衆院議員から議員会館でカネを受け取り、なにしろ個人的な借金なので、とくに誰とも話さず知らせず、そのまま自宅に帰ったはずであった。ところが、毎日新聞が情報公開請求によって都の公用車の運転日誌を閲覧したところ、当日夜、猪瀬は港区の自分の事務所から公用車に乗って町田市の自宅に帰っていたという。

   毎日新聞の取材に対し、猪瀬は受け取ったカネを持って自分の事務所に立ち寄り、その後、公用車で帰宅したと説明を変えたという。すると、受け取ったカネの動きや性質について、またまた疑念が膨らんでくるという次第だ。

   猪瀬を追及する側のマスコミ人コメンテイターからも「行き当たりばったりの対応をして、次から次へと辻褄があわなくなっている。見てて気の毒なぐらい」(与良)などと同情されるありさまであった。