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議員ほとんど逮捕の市議会、脱法ハーブの県議…日本国中にデタラメ地方議会

   青森県平川市議会が議員定数20人中15人が選挙違反容疑で逮捕されるというとんでもない事態になっている。1月(2014年)の市長選挙で落選した前市長(69)=公選法違反罪で公判中=から票のとりまとめを頼まれ、現金を受け取った疑いだという。

補選も間に合わない20議員のうち15人逮捕

   きのう16日(2014年7月)に逮捕されたのは6人だが、この事件ではすでに9人が逮捕されている。取り残された形の長尾忠行市長は「市政に遅滞がないようなやり方をしないといけない。残念です」というが、逮捕されたのがいずれも前市長派議員だから、「むしろチャンスなのでは?」と冷やかしたくもなる。

   平川市の選管は9人が逮捕されたことを受けて、今月27日に補選を行うことになっているが、新たな逮捕で補選後にまた補選となりかねない。もともと「津軽選挙」といって、金が飛び交うのが当たり前の風土があるのだそうだ。さすがに有権者も「こっちにも責任がある」と話している。

脱法ハーブ規制強化の意見書提出しながら自分は常用

   兵庫県の泣き逃げ県議で地方議会の議員のモラルが問題になっているが、神奈川県警はきのう16日、神奈川県議会の横山幸一元議員(41)を薬事法違反容疑で逮捕した。

   先月26日、女性から「知人が薬をやっている」と通報があり、警察がホテルに駆けつけると横山がいた。自宅マンションからも脱法ハーブらしきものを押収、指定薬物が検出されたため逮捕となった。30日に県議会議長に辞表を提出して受理された。横山が今年初め、県議会で脱法ハーブの規制強化を求める意見書を提出する映像があった。まあ、あきれた話である。

   水島宏明・法大教授は「地方議会のお金の話などに、住民の側、あるいはマスコミがあまり関心もってこなかった。ヨーロッパの特派員をやっていましたが、夏場になると、日本から地方議会の議員が必ずくるんです。調査という名目での観光旅行です」

   井上貴博アナ「表に出てこなかったものが、出てくるようになったということでしょうね」

   キャスターの齋藤孝「議員が脱法ドラッグとは異常ですよ。そんなところに出入りしているだけで議員としてはねえ」

   井上「脱法ドラッグを持っていたことは認めたが、指定薬物が出たことでびっくりしているといっているようです。こんな認識にも驚きます」

   いやいや、これが日本の民主主義のレベルなんです。