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改造内閣「女性活躍担当大臣」イケてないネーミング…安倍首相オシ?

   きのう3日(2014年9月)行われた第2次安倍内閣の改造で、過去最多5人の女性閣僚が誕生した。女性の登用は安倍首相の売りのひとつだが、その意とするところは支持率アップであったり、労働力としての女性であったり、役員の数の問題だったりと、すきっとしたものではない。

有村治子大臣「元マクドナルド社員」「2人の子持ち」

   5人は、総務・高市早苗(53)、法務・松島みどり(58)、経済産業・小渕優子(40)、国家公安 拉致問題担当・山谷えり子(63)、女性活躍担当・有村治子(43)の各氏だ。党三役でも、稲田朋美氏(55)が政調会長で入った。恒例の認証式後の記念写真では、この5人が首相を囲むように並んで、安倍もご満悦だった。

   彼女たちはいったいどういう人たちか。すでに閣僚経験のある高市、小渕や安倍と近くよく名前が出る山谷はともかく、松島、有村は「だれ?」という人が多かろう。

   松島は東大の初代チアリーダーで、神宮球場でミニスカートで応援をしている写真があった。朝日新聞の記者から1995年に自民党都連の公募第1号となって、東京14区から当選4回。外務政務官、経産副大臣をつとめていた。

   有村はマクドナルドの社員からの転身というが、43歳だというのに、参院当選3回とは驚き。10歳と4歳の娘を持つが、いずれも議員になってからの子だ。女性活躍の名にふさわしいのかもしれない。

   「モーニングバード!」は女性閣僚に送られた胡蝶蘭がどうとかファッションがどうとかやっていたが、そんなことはどうでもいい。

   司会の羽鳥慎一「大変な数の胡蝶蘭でしたね」

   松尾貴史(タレント)「男性なら銀座へ持っていけるが…」

女性管理職増やすより子ども預けられる施設増やせ

   羽鳥「女性活躍担当大臣というネーミングはどうでしょうか」

   宮田佳代子(ニュースキャスター)「イケてないんじゃないですか。こんな不自然な名前をつけて旗を振らないと実現しないということなんですかね。女性がきちんと受け止められるか、信じられないですよ」

   玉川徹(テレビ朝日ディレクター)「議員さんたちの男尊女卑の考え方を正す仕事をやってほしいですね」

   ここで赤江珠緒キャスターが国会記者会館の足立直紀記者に聞いた。「女性活躍担当というネーミングに街でも異論がでていますが…」

   足立記者は「耳慣れないでしょうが、女性の活躍というのはアベノミクスの成長戦略でずっと使われてきた言葉なんです。2020年までに指導的地位にいる女性の割合を30%にする目標までかかげています。有村氏はこの仕事をやることになる」という。ネーミングにも「日頃から聞いているので違和感はなかったですね」。違和感大ありだぜよ。

   宮田「有村さんに話を聞いたことがありますが、子どもを預けられないと国会にも行けない。ほかのお母さんも同じことで、安心して働ける環境整備の方 が先だといってました」

   そう、そっちの方が先だ。

   女性に枠をとられて不満をもつ男性議員は結構いるらしい。きのうすでに「やけ酒を飲んでる」なんて話もあった。まあ、そんな議員は大臣になってもらいたくはないが。