2024年 4月 19日 (金)

地下アイドル「仮面女子」にまんまと乗せられたテレビの能天気!NHKもやらせ貧乏生活ドキュメンタリー

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「うまい役者100人」私の高評価は岡田准一!「蜩の記」の地味な役柄いいよ

   『週刊現代』の「うまい歌手50人」「うまい役者100人」という企画自体は褒められたものではない。これまで何度も繰り返されてきた古臭い企画だが、週刊現代、週刊ポストは5日発売だったから、年末に作り置きしておかざるを得ないのだ(週刊文春、週刊新潮は5日か6日の校了だから余裕で紅白などのネタを入れられる)。まあ、少々古くなったおせち料理のようなものだが、私も現役時代には新年年明け号の作り方には苦労したから、あまり厳しくはいえない。

   ふた昔前なら1位は美空ひばりで決まりだったが、いまはよくいえば群雄割拠、悪くいえばドングリの背比べである。ベスト5まであげると、1位から順に桑田佳祐、中島みゆき、山下達郎、小田和正、井上陽水。3位の山下がやや意外だが、その他は順当だろう。6位に五木ひろし、7位に沢田研二、8位に都はるみがランクインしている。

   紅白でニューヨークからライブ中継で出演した中森明菜は12位で、紅組のトリを務めた松田聖子が20位。意外な低評価は氷川きよし39位、森進一40位、吉幾三41位。氷川は同性愛疑惑やマネジャーへの暴力沙汰が響いたのか?

   「うまい役者は誰」といわれて、すぐに上がるのは役所広司、佐藤浩市、西田敏行あたりろうだが、私が最近意外によかったと思ったのが岡田准一だ。NHKの大河ドラマ「軍師官兵衛」は一度も見ていないが、期待していなかった映画「蜩の記」の岡田が地味な役柄ではあったがいい味を出していた。

   さて、ベスト1には『意外な』役者が選ばれている。「クライマーズ・ハイ」やNHKの朝の連ドラ「マッサン」で好演した堤真一(50)が、コメディから人情もの、シリアスまで幅広くこなせると評価が高い。2位以降は、香川照之、藤原竜也、役所広司、浅野忠信、大森南朋、堺雅人、佐藤浩市、渡辺謙、浜田岳と並ぶ。岡田准一は意外に低評価で15位。中井貴一が18位。三浦友和19位、西田敏行21位、水谷豊が22位だ。

   反対に高評価だと思うのは本木雅弘の24位。お茶の宣伝と映画「おくりびと」しか印象にないが、一つ一つの仕事がていねいだそうだ。

   私は、役所広司は何の役をやっても役所広司になってしまうところが難だし、普通の格好をしていても不潔な感じがするのはいただけない。佐藤浩市は若い頃のほうがよかった。オヤジの三國連太郎を意識しすぎるためか、佐藤の持ち味を出し切っていないように見えるのだ。田中邦衛のように、画面に出てきたら圧倒的な存在感を示す役者になってもらいたいと思うのだが。

【謹告】私の友人の弟子吉治郎さんが出した「立川談志 鬼不動」(河出書房新社)の刊行記念として、新宿紀伊國屋ホールで、嵐山光三郎さん、立川志らくさん、内田春菊さん、談志さんの娘さん松岡弓子さんたちと、談志さんの「言葉」について語り合います。司会を元木昌彦がやります。
   本邦初演の落語「鬼不動」と立川志らくさんの落語もありますので、おいでになりませんか。
日時 1月16日(金) 18時半開場 19時開演
場所 紀伊國屋ホール(電話03-3354-0141)
木戸銭 2000円(当日券あり)

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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