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豚レバ刺し肝炎急増!専門医「牛レバ刺しより危険なウイルス。自殺行為です」

   3年前に「牛のレバ刺し」を飲食店で提供することは禁止されたが、代わってメニューに載り出した「豚のレバ刺し」による感染症が急増している。国立感染症研究所ウイルス第2部の石井孝司室長は「自殺行為だ」という。「豚のレバーにはE型肝炎ウイルスが存在します。生や調理が不十分のまま食べると感染します。O―157の牛のレバ-より豚のほうがずっと危険です」

   潜伏期間はおよそ6週間ほどで、発熱と腹痛が主な症状だ。治療薬はなく、発症から数週間で死亡することもある。

「目が黄色くなって意識不明。助かるには娘の肝臓移植しかないと...」

   塚原愛アナ「感染した男性に取材しました。男性は焼肉店で豚肉の焼き肉などの食事をして1か月ほどで目が黄色くなるなどの症状が出ました」

   男性はこう話す。「病院に入ったらすぐ意識不明になって、暴れたり大腸出血も2回しました。娘の肝臓を移植しないと助からないといわれましたよ」

   男性は4か月ほど入院し、なんとか肝臓移植をせずに体調を取り戻したが、「焼肉を食べてあんなつらい目に遭うとは思いませんでしたよ」と話す。

   しかし、男性は豚のレバ刺しは食べてはいなかった。「生肉は食べません。ただ、皿に盛られた肉やレバーを焼くときに自分の箸でやってたんですね。それで感染してしまった」

流通しているレバーはすべて加熱用。『生』は店の勝手な判断

   「あさイチ」がスーパーで購入した加熱用の豚レバー24パックを検査してみると、2パックからE型肝炎ウイルスが検出された。塚原愛アナが警告する。「12分の1の確率ということですよね。実は、豚も鶏も加熱用じゃないレバーは、販売・流通させないようにと厚生労働省は指導しています。生で食べていいというものはないんです」

   井ノ原快彦キャスター「でも、お店にあればいいのかなと思っちゃうよね」

   塚原「あくまでもお店の判断で生で出しているのです」

   厚労省は年内にレバーだけでなく生肉を飲食店が提供することを禁止する予定だ。

   柳澤秀夫キャスター「年内というけど、そんなに悠長なことでいいのかな」

   塚原「いろいろな事情や手続きがあるようです」

   飲食店業界、精肉業界が反対して政治家・厚労省に圧力を変えているということなんだろうね。

(磯G)