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じゃあ「鳥貴族」「鳥二郎」食べ比べ!「こっちの方がタレ甘め」(大竹真レポーター)

   看板やメニューまで酷似していると、焼き鳥チェーン「鳥貴族」がやはりチェーン展開している「鳥二郎」を不正競争防止法違反で提訴し、きのう21日(2015年4月)に第1回口頭弁論が行われた。 鳥貴族側は「被告の模倣行為により売り上げが減少し、営業利益を侵害された」として、広告の破棄や6050万円の損害賠償を求め、鳥二郎側は「模倣ではない」と反論した。

じゃんぼ焼鳥VSジャンボ焼鳥

   どれほど酷似しているのか。大竹真リポーターが関西で展開する両店舗を取材し比較した。京都・下京区四条通のビルの5階に鳥貴族、4階に鳥二郎があった。外看板はいずれも黄色の下地に赤い字で鳥貴族、鳥二郎と書かれ、シンボルマークの「鳥」の字は、まったく同じではないが、いずれも象形文字ふうで似ている。鳥貴族は店名の上に「じゃんぼ焼鳥」、鳥二郎は「ジャンボ焼鳥」とひらがなと片仮名の違いだけ。

   店の内装もテーブル、椅子、間仕切りが木目調で、従業員の服装も黒のTシャツに頭に黒の三角巾と同じ。メニューの生ビールも鳥貴族は「うぬぼれ生」、鳥二郎は「プライド生」。店のモットーも鳥貴族が「たかが焼鳥屋で世の中変えたいのです」、鳥二郎は「この世の中『焼鳥屋』で変えたい」と文章の前後を入れ替えただけだ。

外食産業不振でリスク取りたくない!手っ取り早い「まるまる真似」

   焼鳥の味はどうか。大竹が試食したところ、「甲乙つけがたし。ただ鳥二郎のタレが若干甘かった」

   よくぞここまで真似たと感心するが、その理由について、コメンテーターの坂口孝則(経営コンサルタント)は「低迷している外食産業では、リスクをできるだけ抑えて出店しなければならないという事情があります。オーナーの立場からすれば、すでに成功している企業と似ている業態の店を作ろうとします」

   弁護士の菊池幸夫は「提訴した鳥貴族が全国的の著名かどうかがポイントになります」という。

   司会の加藤浩次「鳥二郎はプライドを見せてほしいですね」