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今年は長梅雨~エルニーニョで梅雨前線押上げ弱く遅い夏本番

   梅雨前線の活動が活発となった11日(2015年6月)、九州各地が激しい雨に見舞われ、熊本、鹿児島では1日で200~300ミリの降雨量を記録した。今年はどんな梅雨になるのか。

   番組気象予報士の尾崎朋美は「平年より多いのが特徴」という。6月1~10日までの降雨量は、鹿児島・枕崎で平年は84.9ミリだが今年は430.5ミリと約5倍、東京も平年34ミリが100ミリと約3倍だ。

太平洋高気圧の張り出しにかたより

   もう一つの特徴は、梅雨明けが早かった沖縄を除き、まだ梅雨入りしていない北陸、東北を含め日本列島の梅雨明けは「平年よりも遅くなりそうだ」という。主な原因はエルニーニョ現象。気象庁によると、現在エルニーニョ現象が強まりつつあり、これによって太平洋高気圧の位置が変わり、太平洋の東側に片寄りそうだ。

   いつもなら太平洋高気圧が勢力を強めて日本列島に張り出し、梅雨前線を押し上げて夏本番を迎えるが、今年は梅雨前線を押し上げる力が弱まるため、日本列島に前線が停滞して梅雨が長引くことになりそうだ。