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わたしゃ振り込め詐欺なんかに騙されない!お年寄りたちの痛快撃退体験

   「真相チェイス!直撃御免」コーナーで、森本さやかアナが「1/3」という札を出して「街で聞いたお年寄りで、振り込め詐欺にあいそうになった人の割合です」という。3人に1人とは多い。もちろんほとんどは撃退しているのだが、その撃退法が滅法面白い。

「男の声で電話。『バカ!』って言ってやった。うちは女しかいないの」

   まんまとひっかかったという70代の夫婦もいる。50万円づつ2回、計100万円を渡してしまったという。そうした被害の総額は、昨年(2014年)1年間で約379億円、1万1256件にのぼる。金額、件数ともに前年より増えている(警察庁しらべ)。先頃の日本年金機構の個人情報流出もネタになっているという。

   「とくダネ!」は東京の巣鴨商店街、板橋・ハッピーロード大山、浅草で聞いた。「来る来る、しょっちゅう来る」「オレオレあるよ」「けさあったよ」と、いや多いのに驚く。235人中86人が電話を受けたことがあった。

「電話くれたかしらと男の声でいうから、『このバカ!』といってやった。うちに男の子いないもの」(80代女・板橋)
「息子の名前で。でも声が全然違うからすぐわかった」(69歳男・板橋)
「おじいちゃんといった。孫は『じいじ』というの」(女・浅草)
「会社にいるというの。息子は役所(公務員)だから会社とはいわない」(70代女・巣鴨)
「警察を名乗って話がうまい。だまされそうになった」(60代女・巣鴨)
「電話に出てもこちらからはしゃべらない。無言。ひっかかったことない。だいいちお金がない。アハハ」(82歳女・板橋)
「子どもたちと合い言葉きめてる。山、川と、もひとつ」(70代夫婦・巣鴨)
「オレだよというから、孫の名前で◯◯ちゃん?といったら、ウンというから、『その子はここにいますよ』」(70代女・浅草)
「子どもが大学生のとき、お金がなくなったとか。生年月日は?と聞いたら、ガチャン」(71歳男・浅草)

被害総額379億円。3人に1人が「電話かかってきたことある」

   司会の小倉智昭「これだけ騒いでいてもひっかかるほど手口が巧妙になっているんですね」

   森本「379億円ですから、減ってません」

   手口も当初のATM振り込みから、手渡し、レターパック、上京型までと大きく変わっている。「撃退するときに気をつけないと、注文してない寿司や品物が届いたりという嫌がらせもあるから注意しないといけないんです」

   宋美玄(産婦人科医)「お金じゃなくて、住所など名簿づくりでやられたことがあります。自分は大丈夫だと思ってるひとがいちばん危ないんですよね」

   警視庁は知らない電話に出ないようにするため、ナンバーディスプレイにする、常に留守電にするなどを薦めている。