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脅迫で刑事告訴されたラグビー大八木淳史!「チンピラが刺すかわからへんで」

   元ラグビー日本代表で芦屋学園理事長の大八木淳史氏(53)が5日(2015年8月)、部下の元教頭から脅迫の疑いで刑事告訴された。大八木理事長も同日、この元教頭を「事実無根」と名誉棄損で刑事告訴した。

   関西の超高級住宅街・芦屋にある静かな学園でいったい何が起きているのか。

理事長つとめる芦屋学園の元教頭に「経理不透明」指摘され・・・

   大八木理事長を告訴したのは、中・高校の教頭を解任され、現在は大学図書館職員をしている稲田信行元教頭(64)だ。告訴状によると、中・高校の校長を兼務する大八木理事長が、自ら理事を務めている学習塾に芦屋学園の補習授業を年間3000万円で委託した。稲田元教頭が校長室でこの支出について「不透明だ」だと指摘したところ、大八木理事長から「理事長には絶対の権力がある」などと言われ、「チンピラみたいなやつが何ぼでもいるから何をするか分からない。刺すかわからへんで」と脅迫されたという。2人のやり取りは数回にわたって録音されていることも明らかになっている。

   大八木理事長はTBS系で放送された学園ドラマ「スクール☆ウォーズ」の舞台になった京都伏見工業高校でラグビーを始め、同志社大に進学した。身長190センチの巨体を生かし社会人ラグビーの名門、神戸製鋼でも活躍した。1997年に現役を引退した後はテレビのコメンテーターなどで人気を得ていた。

録音されていたやり取り!告訴受理のピンチ

   3年前、赤字経営が続いていた芦屋大学に招かれ特任教授に就任し、半年後に傘下の芦屋学園中・高校の校長に抜擢され、昨年3月に学園トップの理事長に就任した。

   双方の告訴を受けた兵庫県警は受理するかどうか慎重に検討するとしているが、コメンテーターの住田弘子(弁護士)はこうに見ている。「脅迫罪には危害を加えるぞという害悪の告示が要件になります。『チンピラみたいなやつが何ぼでも』『刺すかわからへん』はまさに害悪の告示にあたり、身体生命に危険を及ぼすことで、それ自体は脅迫罪の構成要件に当たる気がします。しかも、音声が残っていることは、法律上の要件に該当する可能性が高いですね」

   京都大サークルでラグビーをやっていた玉川徹(テレビ朝日ディレクター)は「今は立派になっているが」と前置きして、八木理事長の次のようなエピソードを披露した。

   「八木さんが同志社大でラグビーをやっていた頃、私もサークルでラグビーをやっていて、八木さんのやんちゃぶりについてはいろんな噂を聞いていました。チンピラうんぬんについても、『あの大八木さんなら・・・』というイメージを関西の人なら持っていると思います」

   今後どうなるのか。住田は「刑事告訴は受理され、慎重に双方の意見を聴くことになると思います」という。ただ、学園側としてはこのまま理事長に置いとくわけにもいくまい。