見るからに地味で、調理の仕方も知らない若い世帯が増えている「切り干し大根」は、あのしなびた風体からは想像できないほどの高栄養食品なのだ。西堀裕美アナは「たったの15グラムを摂るだけで、食物繊維はレタスの1玉分、カリウムはバナナの1・3本分、鉄分はプルーンの15個分の栄養素が入っているんです」と伝える。
切り干し大根は普通は水に戻して使うが、水で戻すと鉄分は2割、カリウムも6割、糖質も6割、旨味成分(グルタミン酸)は98%消失します」(西堀アナ)
日本一の生産地・宮崎県国富町では水で戻さずそのまま使う。
渡邊征子さんは切り干し大根をサッと水洗いして水気を取ったら、150度の低温の油で揚げる。「焦げ付きやすいのでかきまわしながら3分。色が付いたら塩、胡椒をすればでき上がりです」
西堀アナ「生の大根とも、切り干し大根とも違う味です。噛めば噛むほど甘味が出て来ます」
切り干し大根は戸棚に放っておくと茶色く変色する。食べても大丈夫なのか。御茶ノ水大学の森光康次郎教授は「大根の糖質が酵素で分解をして茶色の成分が出ただけです。品質が悪くなったわけではありません。むしろ、味は濃厚で甘く、コクも加わります」
茶色くなるのが嫌なら冷凍庫で保管する。半年は色白いままだ。
(磯G)