2024年 4月 18日 (木)

ベッキー不倫相手・川谷絵音「男の風上にも置けないゲス」糟糠の妻を「友達です」だとォ!

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週刊現代、週刊ポスト「セブン-イレブン限定元日号」この中身で500円はいくらなんでも高過ぎ!

   年が明けてもちっともおめでたくない。友人たちに次々がんが見つかるし、毎年1回検診してもらっている54歳の医者まで胃がんで手術するという。立川談志さんが生前「話し相手がいなくなって寂しい」と私に話していたが、その心境がこの頃よくわかる。

   せめて週刊誌でも読んで気を晴らそう。元日にセブン-イレブン限定で週刊文春、週刊現代、週刊ポストが発売されたのを、どれだけの人が知っているだろう。去年は週刊文春1誌だけだったが、書店からの反発が強かったようだ。みんなで渡れば怖くないと、今年は週刊現代と週刊ポストを道連れにしたが、新聞広告を見る限り、週刊現代と週刊ポストは気合いの入っていないことがよくわかる。

   週刊現代はカラーで山口百恵、松田優作、夏目雅子、坂本九らを並べて「あなたに会えてよかった」という特集。思わず山口百恵って亡くなったのか?と見直した。渥美清やちあきなおみの思い出話。ちょっと気を引かれたのは元巨人軍の江川卓が「高校2年の秋を語る」だが、500円出して買う気にはならない。

   週刊ポストも「女子アナ60年史」「ゴルフの死闘十番勝負」「国立競技場伝説の名勝負」とこちらも思い出ものでページを埋めている。やはり500円。週刊文春は1年先輩だけに「週刊文春の女性誌版」と位置づけ、美女図鑑を美男図鑑、平成女性皇族、保存版女の医学、女性好みのレストラン60など多少の工夫の跡は見える。値段も430円。

   この出版はセブン-イレブン側から申し入れがあったと聞いている。いまや販売ルートとして書店より比重を増してきているコンビニ最大手からの「要請」では、部数減に悩む週刊誌は断れまい。タイトルを見る限り、失礼だが、「やっつけ仕事」感は否めない。書店からの非難を押し切ってまでやる価値があったのか疑問である。

   『出版人・文徒』(今井照容氏のメルマガ)がこう報じている。<出版科学研究所の『出版月報』2015年12月号(12月25日発行)によると、15年1~11月期の書籍・雑誌の売上高(推定)は、前年同期比5.2%減となった。

   『書籍の推定販売額は前年比約1.9%減の7400億円前後となる見通し。一方、雑誌の推定販売額は前年比約8.2%減の7800億円前後とみられ、減少率は過去最大となる。

   同研究所の担当者は『週刊誌の販売が大きく落ち込むなど高齢層にも"雑誌離れ"の傾向がうかがえる。スマホの普及で情報への接し方や時間の使い方が変わる中、どう読者を取り込むかが引き続き、問われ』と分析する>

   週刊誌が主ターゲットにしてきた団塊&団塊ジュニア世代が離れているとしたら事態は深刻である。「死ぬまでSEX」などやっている場合か。

ベッキー・川谷「ツーショット自撮り」「LINEやりとり」「卒論催促」リークだれ?

   さて、けさ7日(2016年1月)のワイドショーはタレント・ベッキー(31)とロックバンド「ゲスの極み乙女。」のボーカル・川谷絵音(27)の不倫騒動を取り上げていたが、火元は週刊文春である。

   さてはと裏表紙の編集人のところを見ると、やっぱりあの人が戻ってきていた。春画を掲載したかどで「休養3か月」を文藝春秋社長から申し渡されていた新谷学氏の復帰第1号である。満を持しての「初荷スキャンダル」、お見事といっておく。

   ベッキーは好感度ナンバー1タレントにも選ばれレギュラー10本、CMも10本程度ある売れっ子である。30歳を超えても「スキャンダル処女」だったが、いきなり初登場で年下男、しかも相手には昨年夏に入籍したばかりの妻がいるとあっては、彼女の謝罪会見に150人もの記者たちが詰めかけたのも無理はないのだろう。

   「ゲスの極み」の川谷は昨春に出した「私以外私じゃないの」という歌がコカ・コーラのCMソングに起用されたこともあってヒットし、昨年末の紅白歌合戦にも出場を果たした新星である。ベッキーはもともとこのバンドのファンで、昨年10月にファンクラブ限定のイベントで知り合い、急速に親しくなっていったという。

   週刊文春によると、クリスマスイブには幕張のディズニーシーでデートし、ホテルで翌朝まで過ごしたそうだ。元日は川谷の故郷である長崎へ「婚前旅行」し、川谷の父親の運転で長崎観光をすると、夜は川谷の実家へ2人で行っていたという。親も公認ということなのだろう。

   だが、まだ離婚は成立していないのだから、この行動は軽率だといわれても仕方あるまい。実家のマンションから出てきた2人に週刊文春が直撃しているが、当然ながら2人の答えは要領を得ない。川谷は妻の名前を出され、その名前を知らないのかと問われて、「名前は知っています。友達です」と答えている。いくら慌てたとはいえ、男の風上にも置けないヤツといわざるを得まい。

   不思議なのはホテル内でベッキーが自撮りした写真(川谷が後ろに映っている)や、二人のLINEでの愛のやりとり、携帯の画面まで誌面に掲載されていることだ。離婚届を「卒論」と称して、妻との離婚を促すようなベッキーの発言もある。週刊文春では川谷の知人の話だとしている。川谷の奥さんにも週刊文春は取材をかけ、彼女はベッキーとの婚前旅行のことを知らなかったかのように書かれている。だが、記事全体を読むと、川谷の携帯を見ることができる人物からのリークだと思われるから、該当者はごくごく限られるはずだ。

   ベッキーの謝罪会見はひどかった。所属プロダクションの「サンミュージック」は、ベッキーが一方的に喋るだけで質問は一切するなという条件を出した。150人ぐらいいたというのに、唯々諾々と従って誰も質問をしない芸能記者には情けなくて涙が出た。他人の亭主を寝盗ったことをどう思っているのか、奥さんに対してどう詫びるのか、なぜこの程度のことが聞けないのだろう。だから、いつまでたってもバーニング系やジャニーズ事務所に牛耳られ、日本の芸能マスゴミはジャ-ナリズムにはなれないのだ。

紅白も裏番組もあまりにお粗末!視聴者をバカにし過ぎじゃないか!?大晦日番組

   ひどいといえば紅白歌合戦をはじめ、大晦日の番組はお粗末だった。森進一の見るも無惨な顔のアップだけが話題になる紅白では、視聴率が40%を切るのは当たり前である。

   いくつかの民放は格闘技を紅白の裏にもってきたが、ボクシング以外は視聴者を舐めているとしか思えないものが多かった。曙とボブ・サップなどは試合早々流血した曙をサップがボーッと眺めているだけで終わり。引退した魔裟斗と山本KIDの「再戦」もKIDが逃げ回るだけの超凡戦だった。

古舘伊知郎よく頑張った!愚直なまでの安倍強権批判、福島原発レポート、沖縄・・・ジャーナリストにはない熱さ

   古舘伊知郎の「報道ステーション」降板の話の前に、スポーツニッポンがスクープした神田正輝と三船美佳の32歳差熱愛スクープについて触れておこう。三船は夫・高橋ジョージとの離婚裁判中だが、スポニチによれば、離婚の相談をしているうちに、超年上好きの三船が神田を好きになり密会するようになったという。

   問題は2人が土曜の朝8時からの「旅サラダ」(テレビ朝日系)で共演していることだ。いくら2人が関係を打ち消しても、こうした話が出るだけでも番組にとってはマイナスであろう。神田はメイン司会者だから切るわけにはいくまい。三船をどうするのか。1月9日の「旅サラダ」が見物である。

   さて、古舘の降板についてあれこれいわれている。年間30億円ともいわれる古舘プロへの支払いが重荷になった。テレビ朝日の「ドン」といわれる早河会長が安倍首相と親しくなったため、安倍批判を強める古舘が疎ましくなったなどなど。

   古舘は12年にわたり久米宏の跡を継ぎテレビ朝日の夜の顔として存在感を増してきた。「やっぱりプロレスの実況アナから、古舘さんは、抜け出せなかったんだと思う」(ある番組制作者=週刊現代)、「古舘さんは自分がジャーナリストであるかのように振る舞い、反権力を装った発言をしていた。その結果、権力に付け込まれやすい状況を、自ら作ってしまった」(元フジテレビ報道局解説委員の安倍宏行氏=同)という批判もある。

   だが、私は彼はよくやったと思う。久米のようにひと言いってサッと逃げるのではなく、自分がジャーナリストとして訓練を受けていないためであろう、愚直なまでに安倍首相の強引な集団的自衛権容認に異を唱え、福島の原発と放射能問題を取り上げ、天皇と沖縄について熱く論じた姿勢は評価すべきだ。

   後任に「ミヤネ屋」の宮根誠司の名前が上がっているが、バーニングの系列芸能事務所にいて橋下徹とお友達では論外だろう。元NHKでジャーナリストの池上彰も上がっているが実現は難しいだろう。局アナの富川悠太が有力なようだが、NHKの「ニュースウオッチ9」を見てわかるとおり、よほど覚悟がないと局の上を通じて圧力をかけてくる政治力には抵抗できまい。私は、古舘が去った後、やはり古舘がよかったという声が澎湃と沸き上がってくると思うのだが。

念頭から大ズッコケの新アベノミクス「一億総活躍」ばらまきに期待すると痛い目にあうぞ

   週刊ポストは巻頭で「日本経済は絶好調」とやっているが、私の経験からいっても、こういう記事を出したときは得てして反対になることが多い。案の定、発売された4日から株は大暴落してしまった。安倍首相が年頭所感で「もはやデフレではない。一億総活躍時代だ」と威勢のいいことをいい放ったことへの市場の答えは「NO!」だった。

   中国市場で株売りが殺到して2度も取引停止になり、真偽のほどはわからないが北朝鮮が水爆打ち上げに成功したとぶち上げた。私のようなど素人が見ても、週刊ポストのいうように、今年が「資産倍増」「老後年金捻出」のラストチャンスになるとはとても思えない。

   いつも不思議に思うのだが、こうした景気のいい特集を組むとき、なぜ株を生業にしている人間に聞くのだろうか。今回も冒頭は日経CNBコメンテーターでケイ・アセット代表の平野憲一氏を出して、こう言わせている。<「外国人投資家の日本株への関心がかつてないほど高まっている以上、まだまだ(株が=筆者注)上がるのは必至です」>

   カブ知恵の藤井英敏氏にも<「日経平均2万5000円になってもおかしくない」>といわせる。安倍首相や麻生財務相に「今年の景気はどうなりますか」と聞けば、「まあ、ぼちぼちでんな」と答えるわけはない。最初にタイトルがあって、それに都合のいいコメンテーターを当てはめたと思われても致し方ないのではないか。

   安倍首相の参院選目当てのバラマキ予算に期待しすぎると痛い目にあう。もはや日本一国だけで市場を左右できる時代ではない。バカの一つ覚えのように、「経済成長」をいっていればいい時代ではないのだ。今こそ「足るを知る」「みなで分け合う」日本をつくることこそ肝心である。

7月参院選で安倍与党3分の2取れるのか?「自民+公明+おお維+日こころ」

   安倍首相が何としてでも大勝したい参議院選が7月にはある。ここで参議院の3分の2以上の議席を与党でとり、悲願の憲法改正へと進めたいと目論んでいる。そのためには、野党の足並みが揃わないうちに衆議院も解散して「ダブル選挙」を狙っているともいわれている。週刊文春は<「参院選全選挙区完全予測」をやっているが、ここでも「非改選も合わせた自公の議席数は百四十七議席。ここに、おお維(おおさか維新の会=筆者注)と改憲勢力の『日本のこころを大切にする党(旧次世代の党)』も加えると百六十四議席で、三分の二を二議席上回ります」(政治広報システム研究所代表久保田正志氏)>

   そうなれば、もはや民主国家ではなく独裁国家である。そんな国を国民の多くが望んでいるのだろうか。どうしたらその流れを止められるのか。そんなことを考えながら元日にチャップリンの「独裁者」を見直した。最後に、独裁者に間違えられた理髪店のオヤジが演説をする有名なシーンがある。その中でチャップリンは「人民から奪った権力は人民に戻る。人間に死がある限り自由は滅びない」といっている。

   こんな当たり前のことが忘れられている。いくら長くても安倍首相が今の座に居座り続けるのはあと数年である。その間に取り返しのつかない方向へ彼が舵を切らないように、何としても声をあげ続けようではないか。


元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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