「後ろ姿が妻に似ていたのでムカついた」
そんな身勝手な理由で見知らぬ女性(20)を蹴り倒し、紙袋を奪ったとして自称元飲食店従業員の男(30)が強盗容疑で逮捕された。先週の12日(2016年1月)午前0時40分ごろ、東京・足立区の路上で帰宅途中の女性を後ろから襲い逃げたが、16日になって弁護士とともに出頭した。
被害にあった女性は郷里の成人式に出席して戻り、最寄駅から帰宅中だった。後ろから付けられていると気が付き、スマートフォンで連絡しようとしたところを背後から蹴られた。ショルダーバッグを取られないよう抵抗すると、土産のせんべいや団子、小魚の酢漬けなどが入った紙袋だけをひったくって逃げたという。女性はすり傷程度だったが、「いまだに怖いと思い、フラッシュバックも起きるので精神的になかなか立ち直れない。本当に許せない」と話す。
この男は「前日に妻とけんかしてイライラしていたのでムカついた」と供述している。蹴ったことは認めているが、紙袋を奪った強盗に関しては否認している。現場付近では去年(2015年)からわいせつ強制事件が3件あり、今回の被害女性も怪しい男に後をつけられたこともあると話しており、警察は防犯カメラから関連を調べている。
司会の小倉智昭「最近はなんの意味もなく、突然襲うケースがときどきありますが、妻に似ているのでイライラしたなんて、これはもう単なる作り話とか、言い訳にしかならないですよね」
デーブ・スペクター(テレビプロデューサー)「いずれにしても、恥ずかしいことですね、こんなことをするのは。しかも、相手がトラウマになっているということはまったく想定していないでしょう」
彼女にとって、晴れの成人式に深い傷が残った。