土屋アンナ勝訴「稽古欠席には正当な理由」・・・収まらない甲斐知陽「見てろよ!」

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   舞台降板をめぐって2年5か月にわたった女優・土屋アンナと演出家・甲斐知陽の裁判は、25日(2016年1月)に判決が出て土屋に軍配があがった。発端は土屋が主演予定の舞台稽古を無断で欠席し、公演中止の追い込まれたとして甲斐が3000万円の損害賠償を求めて提訴したことからだった。これに対し土屋は、「原作者から『舞台化の了承をしていない』と言われたために、稽古に参加するわけにいかなかった」と反論していた。

「100対0の判決。借金したって控訴する」

   裁判開始から1年4か月目に裁判所から「土屋側が200万円支払って和解してはどうか」という案が出されたが、甲斐が「(200万円では)誰が見たって負けでしょ。こんな勧告案じゃ話にならない」と拒否した経緯がある。憤懣やるかたない甲斐は、自ら作詞・作曲した土屋を誹謗中傷する歌『ANNA』を公開した。

問題提起した
「♪ ANNAお前のぶざまな歌と演技じゃ仕事がなくても自業自得ってやつさ 才能のかけらもない最悪女」

   これには土屋も黙っていられず、名誉棄損で1100万円の損害賠償を求めて提訴した。2つの裁判の審理が同時進行で行われてきた。結局、舞台降板めぐる甲斐の損害賠償請求は棄却。理由は「(甲斐側の)準備不足と権利関係のずさんな管理により信頼関係が失われており(土屋の)稽古欠席には正当な理由がある」というものだ。土屋側の名誉棄損の提訴に対しても甲斐に33万円の支払いが命じられた。

   収まらない甲斐は「100対0でしょ。考えられない。『みてろよ!』という感じですよ。このままで終わらないよ、借金したって(控訴)やるよ」と息巻いた。報道陣からこれを聞いた土屋は「ここで何か言葉で返したら、また返ってくると思うんで、ここはダンマリしときます」

芸能界・舞台の古い慣習に一石

   著述家の湯山玲子「目標に向かって一緒に努力し作り上げていくものでなければいい舞台はできないですよ。そもそも、それが最初から薄かったと思います。彼女も役者としての責任はあった」

   ロバート・キャンベル(東京大教授)がこんな指摘をした。「湯山さんは厳しいことをおっしゃったが、芸能人が舞台に立つのは一人、自分なんですね。意に添わなくてこの舞台に立つべきじゃないと思ったとき、なかなか信念を貫くことはできないですよ。

   日本はプロダクションとか事務所の力が強くて、一人で信念を貫くのは難しい。彼女が勝訴したことは、彼女だけでなく、いろいろな職場のなかで自分はどう表現するか勇気を与え、ちょっと変わり目になるかなと僕は思いますよ」

   甲斐としても意地があるのだろうが、裁判で今後どんなに頑張っても、こうも冷静さを欠いていては役者を使う演出家としては負けだろう。

文   モンブラン | 似顔絵 池田マコト
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