有村架純でいまどき女工哀史かい!?うそ臭い不憫話てんこ盛りの見え透いた計算・・・フジ「月9」失敗作
<いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう 第1~3回>(フジテレビ系)

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   脚本は過去に数々の当たり作品を書いた坂元裕二で、主演は売り出し中の有村架純。加えてNHKでも御用達みたいな高良健吾や高畑充希ら旬の若手を集めて、これでもかこれでもかの不憫な話。長期低落中のフジテレビが、「どんなもんだい!」とやっと胸を張って示したドラマなのだが、筆者には余り高くは買えない内容なのだ。
   まず、ディテールに計算が見えすぎて共感できない。家庭的に不幸な生い立ちの若者が、東京に出てきて健気に働いているのにさっぱり幸せになれないという前提の計算。地方出身者の東京コンプレックスが、あたかも社会全体の責任でもあるかのような描き方で、これは東京生まれで東京を意識しないネイティブな人間から見れば、それこそが田舎臭さの証明だ。気にしているのは本人だけ、人間の個性ととらえる大きな資質に欠けている。つまらんテーマだ。
   養父が年の離れた男の嫁に音(有村架純)を売り飛ばそう(?)としたのを養母が「逃げろ」なんて、明治時代のタコ部屋か女工哀史か。練(高良健吾)は田舎の爺ちゃんのために土地を取り返す金を貯めたいのだが、それにしては仕事先の運送屋のトラックを勝手に乗り回して罪悪感のカケラもないし、チンタラ音と一緒に遊園地へ。なんでいつもフジのドラマはデートの場所が遊園地なんだ?
   筆者がもっとも気に入らないのは、主人公2人の行動は書いていても、彼らの人間の内面が全く描けていないことなのだ。失敗作。(放送2016年2月1日21時~)

(黄蘭)

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