<ナオミとカナコ>(フジテレビ系)
「夫殺し」応援してしまう逆転心理のスリル!広末涼子と内田有紀の首絞めシーンで思わず「頑張れ」

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   第5話(2月11日)。寝込んでいる達郎(佐藤隆太)の首に太いロープを巻き付け、左右から直美(広末涼子)と加奈子(内田有紀)が「せーの」で引っ張って殺すシーンでは、「がんばれ、もっと力を入れろ」と拳を握りしめた。

   DV夫に恐怖で支配されている加奈子に「二人で殺そうか、あんたのダンナ」と持ちかけたのは直美だが、いざという時には加奈子の方が強い。ロープを両手で引っ張る直美に対し、加奈子は力が入るよう後ろ向きでロープを肩に担ぎ、体ごと引く。動かなくなった男の顔にひるんで、「もういいんじゃない?」と言う直美に「まだまだ、あと2分」と加奈子。

まっとうな人たちがみんな敵に見えてくる

   もうすっかりナオミとカナコに感情移入してしまって、毎回、ハラハラドキドキしながら見ている。二人がどうやって次々に立ちはだかる難関を切り抜けて夫殺しをやりとげ、それを隠し通せるのか。

   刑事物や探偵物のドラマでは、犯罪を暴き、犯人を追いつめる快感を楽しむのが常道だが、このドラマは主人公が犯人なので犯人側から見るようにできている。だから、ナオミとカナコの二人以外はすべて敵で、弟の失踪の真相を突きとめようとする達郎の姉・陽子(吉田羊)も二人の邪魔をする「意地悪な人」に見えてしまう。普通に考えればこっちの方がまっとうなのに。

   したたかな女性実業家・李朱美(高畑淳子)や純朴な不法滞在者の青年・林竜輝(佐藤隆太の二役)など中国人も絡んでなかなか国際的だ。

なぜ女はこんなDV男と結婚してしまうのか?

   ただ、男の目から見れば、単純に二人に声援を送る気にはなれないかもしれない。体中をアザだらけにするほどのDVは悪質ではあるが、何も殺さなくても、と。しかし、おびえきって「どこまで逃げても必ずあの人は追いかけてくる」という加奈子の言葉には説得力がある。

   幸い、知る範囲にDV被害者も加害者もいないので実態はよくわからないが、あの手の男は自分に服従するはずの女が少しでも「逆らう」と絶対に容赦しないらしい。しかもその「逆らう」という基準が本人にしかわからないので、女は常にビクビクしていなければならない。いやあ、これでは毎日生きた心地もしないだろう。

   じゃ、どうしてこういう男と結婚する羽目になる女が絶えないのか、これまたよくわからないが、意外に結婚前にはわからないらしい。案外、いわゆるエリートにも多いと聞く。このドラマの達郎もそうだ。

   パリッとしたエリート男に「世界中が敵になっても僕は君を守り抜く」とか言われると感激するのだろうか。裏から見れば「世界中が僕を痛めつけても君だけは僕の物だから痛めつけてもいいのだ」と言ってるように聞こえるけどね。(木曜よる10時)

カモノ・ハシ

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