2024年 4月 23日 (火)

冗談から駒の「トランプ大統領」で日米関係ちゃぶ台返し!核兵器買え、TPPご破算、在日米軍のカネ払え

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   呪われた東京五輪からまた火の手が上がった。2020年東京五輪・パラリンピックの招致活動に関し、フランス側の捜査で、東京側から国際陸上競技連盟関係者に多額のカネが振り込まれたことを確認したとフランス司法当局が声明を発表した。日本側は当然否定しているが、メディア報道ではなくフランス政府が「事実」を把握したとなると、間違いなく大問題になる。

   日本のメディアは双方がこういっているなどという生ぬるい報じ方ではなく、チームを組んで徹底取材をやるべきである。ブラジルは大統領が弾劾されて職務停止に追い込まれ、リオ五輪が無事開かれるかどうか予断を許さない。幸い日本には時間がある。もし不正が見つかれば即刻開催国を辞退するべきであろう。

   さて、オバマ大統領は広島を訪問することを決断した。決断力不足だとか弱腰外交だとか批判されたが、最後の最後でオバマらしい選択をしたことを称えたい。

   オバマの次の大統領にはクリントンが優勢だと思われていたが、最近のロイター通信の調査では「クリントン氏の支持率が41%で、共和党指名が確実なトランプ氏の40%と横一線」(5月13日のasahi.comより)で、このままいけばトランプ氏が次期大統領になる可能性が高いといわれる。まさに冗談から駒である。

   週刊新潮はトランプ氏が当選すれば、日米関係は大変なことになるという巻頭特集を組んでいる。何しろことあるごとに彼は日本を槍玉に挙げているのだ。<トランプ氏の主張は昔から一貫している。第1次湾岸戦争前の1987年、ワシントン・ポストなどに『ペルシャ湾の治安を、アメリカ人は人命と金をかけて守っている。日本はなぜ代償を払わないのか』という全面広告を載せた人物がいる。日本にとっては痛い内容ですが、それがトランプ氏だったのです」(在米ジャーナリストの古森義久氏)>

   大統領になった暁には、さらに日本に在日米軍の負担金を吹っかけてくるか、日米安保条約を解消し日本から引き揚げることもあり得るそうだ。もしそうだとすると、週刊新潮お得意の「中国が尖閣諸島を取りに来る」となるわけだが、それは置くとして、日本としては何としても日米安保継続と在日米軍にいて欲しいわけだから、アメリカは莫大な費用を要する兵器を購入せよともいってくるに違いないと見る。「日本も核兵器を持っていい」ともいっているから、核兵器もアメリカから買えというかもしれない。TPPも「ロビイストが主導した破滅的な合意」だと猛反対しているから、ちゃぶ台返しは間違いないそうだ。

   外交政策も経済政策もほとんど無茶苦茶なトランプ氏に、なぜあれほどの人気が集まるのだろう。先の古森氏は<「トランプ支持層に共通して見られるのは、ナショナリズムというよりアンガー(怒り)です。彼は、対日関係を体系的に考えているわけではない。しかし、日本をターゲットにした発言が好意的に受け止められているのも事実です」>といっている。

   いうことは支離滅裂でも国民の中にある「不公平感」に火をつけ、彼らの怒りを引き出すことには長けている。これまで多くの「独裁者」といわれた人間がやってきた手法だが、それだけ人々の間に不公平だという気持ちが強いのであろう。

   しかし、1%の超大金持ちがアメリカの富をほぼ独占しているのが不公平感の根底にあるはずだから、大富豪トランプ氏への怨嗟の声がもっと出てもいいと思うのだが。

   アメリカの多くの人々は、今われわれの生活が苦しいのはイエロー・モンキーがアメリカの富を盗んでいるからだ。それを排除すればアメリカは以前のように豊かな国になれると信じ込んでいるのかもしれない。

反骨精神旺盛な素敵な朝日文化人「若宮啓文」惜しい人を亡くした・・・

   私も何度か会ったことがある元朝日新聞主筆の若宮啓文氏が旅行先の北京のホテルで亡くなった。享年68。週刊新潮によれば、その日はだるい、手が震えるなどの体調の悪さを訴えていたようで、ホテルへ帰り風呂に入ったままの姿で亡くなっていたという。

   朝日のコラムに「竹島は韓国に譲ってしまったら」などと書いて物議を醸したと週刊新潮は報じているが、たしか朝日が謝罪する前に、自著で従軍慰安婦問題に関する朝日新聞のキャンペーンには根拠がないと批判したことがあったと思う。

   私は若宮氏から戦前の朝日新聞の戦争協力について聞いたが、過ちは過ちと認めながら、2度と繰り返さないために何をすべきかを真摯に話してくれた。反骨精神旺盛な素敵な朝日文化人だと思ったが、惜しい人を亡くした。

寺島しのぶの挑戦状「尾上お家騒動」息子を歌舞伎役者にして!フランス人とのハーフに菊五郎困惑

   週刊文春の「寺島しのぶの乱」は読み応えがある。七代目尾上菊五郎(73)と女優の富司純子(70)の間に生まれたのが女優の寺島しのぶ(43)と五代目尾上菊之助(38)。だが、寺島は女に生まれたため歌舞伎役者になれず、己の運命を恨み、疎外感を持ちながら育ったと歌舞伎記者が話している。

   そのうえ、名門の歌舞伎役者との恋にも破れて、梨園の妻になることさえできなかった。女優として成功し、フランス人と結婚して長男・眞秀(まほろ)くん(3)を授かった。この子を歌舞伎役者にしたがっているというのだ。

   外に嫁いだ娘の子で、しかもハーフ。難しいのではと思われるが、歌舞伎の歴史にはハーフの役者もいたという。明治から昭和初期にかけて類い希な美貌で人気を集めた十五代目市村羽左衛門の父は、明治政府の外交顧問として来日したフランス生まれのアメリカ人だったそうだ。

   だが、そうだからといって寺島の息子がすんなり歌舞伎役者になれるわけではないが、どうやらそれをめぐって「お家騒動」が起きているというのである。菊之助の長男・和史(2)くんの初お目見得で、菊五郎が「うちにはもう一人孫がいるんです」、それに先立った取材会で「(娘が)どうしても(長男を)歌舞伎役者にしたいって言うのでね。ならせるなら、ゆくゆくは(尾上)梅幸を継がせるかね」といったことが発端だという。

   そこに女性誌が菊之助の妻と寺島が不仲と書き立てるものだから、小さな2人には何も関係のない騒動が持ち上がっているようだ。菊五郎と富司が揃って週刊文春の取材に答え、こうした周囲の騒ぎに対して「そんなことは全然ない」と否定して見せたというのが、それだけ騒動が深刻だという証左ではないか。

   梨園には私なんぞ想像もつかない難しい約束事があるようだ。この中でおもしろかったのは、寺島の反抗期が相当すごかったこと、女優になれと薦めたのは女優の太地喜和子で、「あなた、寂しそうね。女優やったらいいんじゃない」といったこと、寺島の出世作「赤目四十八瀧心中未遂」でセックスシーンに挑戦するとき、富司が「裸になったらお嫁に行けないし、絶対やめたほうがいい」といったのに、菊五郎は「女優なんだからいいだろう」とひと言いっただけだったというところ。富司純子も古希になったんだね。

「夏帆」13歳年上俳優・新井浩文と母親同伴でお蕎麦屋さんデート!結婚近そう

   フライデーが映画「海街diary」で三女の千佳を演じて日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞した夏帆(24)が、13歳年上の俳優・新井浩文(37)と親公認の熱愛生活を送っていると報じている。「海街diary」は小津安二郎ばりに鎌倉の風景を入れ込んだ佳作ではあるが、私には広瀬すずのかわいさばかりが目立った映画だった。

   5月の母の日に夏帆の母親と3人で蕎麦屋に入り仲良くそばを食べていた。3人並んだ写真が出ているが、なかなかいい雰囲気だ。お互い多忙なはずだが、お泊まりだけではなく、週に1、2度は外でデートしているというから、ゴールインということもあるのかもしれない。

日銀審議委員「東大経歴詐称疑惑」勝手に博士を自称!安倍首相が送り込んだお友達

   週刊ポストが週刊文春の向こうを張って、日銀政策委員会に送り込まれた審議委員に「経歴詐称疑惑あり」と報じている。4月に就任したばかりの櫻井眞氏(70)のことだ。

   日銀のホームページに掲載された櫻井氏のプロフィールには、「中央大学経済学部を卒業後、昭和51年3月に東京大学大学院経済学研究科博士過程終了」とあるそうだ。しかし、週刊ポストの取材によると、櫻井氏の博士論文は東大にはなかった。東大資料室も「櫻井氏は博士号を持っていない」と結論づけているのである。

   審議委員の年俸は大臣並みの2638万円(15年度)だそうだ。現在の審議委員には三井住友FG元専務、トヨタ元副社長、元早大教授などそうそうたる経歴の持ち主が並んでいるが、安倍内閣が新たに任命した櫻井氏は無名といっていい人物だったようだ。<「『サクライ・アソシエイト国際金融研究センター代表』だそうですが、全く聞いたことがなかった。エコノミストや経済学者にも『どんな金融思想の持ち主なのかよくわからない』と評されていた」(大手紙経済部記者)>

   安倍首相はなぜ櫻井氏を審議委員に押し込んだのか。そこには官邸の思惑があると週刊ポストはいう。<日銀政策委員会の内部は、微妙な勢力バランスにある。黒田総裁が2月の金融政策決定会合でマイナス金利を導入した際、9人のメンバーのうち4人が反対だった。その後、3月末で反対派の審議委員(白井さゆり氏)が任期を迎えた。任命権を持つ安倍内閣としては、後任に安倍ー黒田ラインの経済政策を支持する人物の起用を考えるのは自然な流れだ>

   安倍首相の最後の悪あがきであろう。

加入者急増「地震保険」やっぱり入っておいた方がいいこんな人

   熊本のほうではいまだに余震が続いている。首都圏でもいつ大地震が起こるか分からない。やはり地震保険に入っていたほうがいいのか。心は千々に乱れる。そこで週刊ポストの地震保険の記事。

   地震保険は2011年の東日本大震災(約1兆3000億円)に次ぐ過去2番目の支払い額となるそうだ。その背景には地震保険の急速な普及があるという。94年末時点で9%だった世帯加入率の全国平均は、相次ぐ大震災の影響もあり、14年には28・8%と3倍超に増加しているという。だが、地震保険は必ず火災保険とセットで加入する必要がある。

   オールアバウト損害保険ガイドで平野FP事務所代表の平野敦之氏がこう解説する。<対象は住宅(事務所や店舗など事業様物件は対象外)の建物と家財のみで、保険金額の上限は火災保険の30~50%。最大でも建物で5000万円、家財で1000万円です。

   例えば、2000万円の火災保険に加入していた場合、地震保険で加入できるのは600万~1000万円となり、保険金だけで家を再建することはできません。

   地震保険は被災による損害を全てカバーするものではなく、『生活再建の足掛かり』とする制度です>

   地震保険は全国平均で15・5%引き上げられたばかりだが、来年(2017年)1月には全国平均で5・1%、さらにその後の数年間で計19%も上がるという。どんな人が地震保険に入ったらいいのか。住宅ローンの残債が多く残っている人や、収入源が一つに集中している人にはいいそうだが、私のように預金や財産の少ない人も地震保険に加入したほうがいいという。

   <蓄えがなければ、被災してすぐに生活は追い詰められるが、地震保険で当面の生活資金を賄えば、苦境も回避できる>(週刊ポスト)というのだが、保険に入るカネがないんだが、どうしたらいいのかね。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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