2024年 4月 20日 (土)

安倍首相を見限る麻生財務相!解散・総選挙を逃げた男に宰相は務まらない・・・秋の政局波乱必至

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   安倍首相は消費税増税を先送りしたのにダブル選を行わないと「決断」したことが、さまざまな憶測を呼んでいる。週刊文春で元TBS記者でフリー・ジャーナリストの山口敬之氏が「麻生が安倍に突きつけた一枚の紙」という原稿を書いている。消費税増税とダブル選挙を巡って麻生と菅が対立してきたことは以前ここに書いたが、盤石だと思われていた安倍・麻生の間も変質してきているというのである。

   山口は、麻生は「志を失った人物は宰相の地位にあらず」という哲学をもっていて、安倍を特定秘密保護法や安保法制のような世論から厳しい批判を受ける法案からも逃げずに取り組んできた姿勢を評価していたというのだ。財務相という立場から消費税増税延期には慎重な立場をとってきたが、安倍と2人で会ったとき「この夏は思い切ってダブルにしたほうがいい」といったという。消費税増税を先送りにするならダブル選挙をして信を問うたほうがいい。それなら参議院は3分の2を取れるかかもしれないから、あなたのやろうとしている憲法改正をやれるという『励まし』だったのだろう。

   さらに、5月30日には官邸にほど近いレストランで、麻生は安倍に一枚の紙を取り出して見せた。それは「主な経済指標の推移」で、個人消費を除いてはアベノミクスの成果を示す数字とコメントが書いてあったという。麻生はアベノミクスで経済はおおむね好調だが、個人消費が低迷しているときに消費税を上げるわけにはいかないと国民に説明すればいいと、アドバイスしたというのである。

   財務相としては受け入れがたい選択まで容認して安倍の決断を待っていたのに、安倍は解散を選択しなかったのはなぜか。安倍は勝負から逃げない男だと思っていたのに。<「麻生の心の中には、安倍に対する疑問符が残った。それは今後の安倍政権の変質にもつながりかねない、大きな疑問符である」(山口氏)>

「トイレの水は毎回流すな」舛添都知事の笑える病的ケチぶり

   大きな疑問符といえば、舛添要一都知事のさまざまな疑惑について調査したという弁護士2人の評判がすこぶる悪く、疑惑は何ら解明されなかったのではないかという疑問符が残った。

   なかでもヤメ検の佐々木善三弁護士(63)についての悪評が喧しい。週刊新潮で<「喰いついたら離さない『マムシの善三』の異名を取る元特捜検事です。舛添氏がヤメ検に調査を依頼すると発表した時から、受けるなら彼だろうと専らの噂でしたよ」>と司法記者が語っている。猪瀬直樹前都知事や小渕優子元経産相の時も第三者委員会の委員長を務めていたのだ。

   会見で調査に加わった経緯を聞かれて、こんなトンデモ発言をしている。「親しい人から話があり、舛添氏の秘書の方に話を聞きましたところ、報道と事実が違う点が多数あり、そういうところはきちんと理解してもらった方がいいと思い、引き受けました」

   疑惑のある人間から依頼された弁護士が「第三者」といえるわけがない。舛添氏に雇われた弁護士なのだから。私にも経験があるが、検察を辞めて弁護士になったヤメ検にはいつまでも検察官の意識が抜けず、自分の勝手な解釈を他人に押し付ける人間がいる。

   週刊新潮には、1999年に舛添氏が都知事選に出たときの選対関係者の笑える話が載っている。<「彼の話が嘘っぽいなと感じることは多々ありました。当時から病的なケチだった。何しろ、選挙事務所のスタッフに、『トイレを使っても、1回では水を流すな』と言っていたぐらいですからね」>

   舛添氏は妻や子どもたちにも、こういっているのだろうか。

三遊亭円楽「ラブホ不倫」一部始終をフライデーされて万事休す

   週刊文春に横谷滋・早紀江さんが2014年3月に、モンゴルで娘のめぐみさんの娘、ウンギョンさんとその子供(横田さんからは孫にあたる)と会って過ごした3日間の写真が載っている。参議院議員の有田芳生氏がその時の詳細を書いている。孫と遊ぶ横田夫妻の嬉しそうな写真を見ていると、北朝鮮による日本人拉致がどれだけの人々を傷つけてきたかが思われ、新たな怒りが湧いてくる。

   フライデーが「笑点」の司会ではないかと下馬評が高かった三遊亭円楽(66)が、20歳下の女性と「ラブホ不倫」していたと報じている。<真っ青な空が広がったある花金の朝。円楽はゴミ捨て、自宅の草木に水やりをした後、タクシーを拾って都心方面へ向かった。途中、住宅街に寄って、ある邸宅の前で停車。タイミングをはかったように玄関から美女が出てきた。女優の中嶋朋子を妖艶にした感じのその美女は、ミニスカワンピをヒラヒラさせながら円楽の隣に座った。

   その後、銀座の新名所「東急プラザ銀座」前でタクシーを降りた二人は、近くの手打ち蕎麦の店へ。(中略)腹ごしらえを終えると、「銀ブラ」を開始。(中略)店から出ると二人はタクシーを拾う。まだ夕方4時過ぎだが、もうおひらき? かと思いきや、タクシーは円楽の自宅ではなく、錦糸町駅近くの狭い路地で二人を降ろした。

   辺りに店はない。あるのは「REST ¥5000」なんてネオンが煌びやかな――ま、まさか! 美女と寄り添い歩いていた円楽はしかし、2度、後ろを振り返ってから、老舗ラブホテル「アランド」へ突入したのだった。サービスタイム中だから、夕方6時までは4500円也だ>(FRIDAY6月10日(金)7時30分配信より)

   円楽師匠が入れ込んでいるのは、40代の都内に住む家事手伝いのAさん。師匠が開催する「ゴルフの会」で知り合い、週1~2回のペースで会っているという。フライデーの直撃に答えながら、師匠はAさんと奥さんにも電話をしている。このあたりは桂文枝師匠より腹が据わっているように見えるが。

「帰省中の個人の事故」で済むのか帝京大ラグビー部有力選手の当て逃げ

   帝京大学ラグビー部は日本最強の軍団に違いない。監督の岩出氏は常勝軍団の背景には「人間教育」があると誇っているそうだ。だが、その人間教育に疑問を投げかける「事件」が起き、それを大学側は発表せずにもみ消そうとしていた『疑惑』があると週刊現代が報じている。

   ラグビー部所属の別所丈司選手(21)が運転するBMWが、3月31日(2016年)の午前6時50分頃、三重県四日市市の交差点で、50歳の女性が運転する軽自動車に追突する事故を起こしていたのだ。それも別所は無免許運転で、バレるのが怖くて現場から逃走していたのである。だが、被害にあった女性がナンバーを記憶していてすぐに110番通報したため、事故現場から遠くないところで逮捕された。

   週刊現代は別所の父親にインタビューしている。父親は厳しく息子を見ており、ラグビー部にも迷惑をかけると退部届を出すとともに、大学にも退学届を出していた。別所の名はすでに同部のホームページから削除されているが、<帝京大学が彼の事故や退部・退学について公表した形跡はない>(週刊現代)

   週刊現代が大学側に聞くと、「本件は帰省中の個人の行為であり、自己責任と認識しており、その責がチームに及ぶという事実はないと理解しております」と答えている。帰省中であっても、帝京大学の学生で、それも有名なラグビー部の所属である。無免許運転で人身事故を起こし、その場から逃げるという人間として恥ずかしい行為をしたのだから、「本学の教育が至らなかった。ラグビー部の人間教育が間違っていたのかもしれない」ぐらい言えないものか。

人非人とそしられても老親を捨てろ!子どもを見離せ!このままでは共倒れ

   今週の週刊ポストは巻頭に「親を捨てる」という重いテーマをもってきた。宗教学者の島田裕巳氏の新著「もう親を捨てるしかない」に書かれている「利根川心中」から書き始める。

   15年11月に81歳の妻と74歳の夫の遺体が発見され、47歳の三女が「母親に対する殺人、父親に対する自殺幇助」の疑いで逮捕された事件である。三女は認知症の母親の介護で疲れ果て、病気で動けなくなった父親から「一緒に死のう」といわれ、一家心中を図ったと供述しているという。下流老人の問題や、年金暮らしの親のところへ職を失って帰ってきた子供のために、親子で悲惨な生活をしている話が、多くのメディアで伝えられている。

   そうした悲劇を繰り返さないために、島田氏は「人非人という非難を覚悟の上で親を捨てろ」と提案している。これは親の側からもいえることだ。生活に困っている年取った息子や娘を助けてやりたいが、そうすれば親子共々朽ち果てていくことは目に見えている。涙をのんで子供を切り捨てるという覚悟も必要だということである。

   この議論は、簡単に結論の出る話ではないからここでやめておくが、最近の週刊ポストや週刊現代は月刊誌のようになってきていると思う。それが悪いといっているのではない。日刊ゲンダイを創刊した川鍋孝文氏が週刊現代編集長の時、ノンフィクションライターの本田靖春さんに巻頭の4ページを使って週刊現代版「社説」を連載してくれないかと頼んだことがあった。川鍋氏は週刊誌の主張を明確に打ち出すために、それを書いてもらえる人を探していたのであろう。

   本田さんならそれができる。本田さんは特定の週刊誌に長期間拘束されるのを嫌ったのであろう、その話を断った。だが、いまならそうした考え方もあるのではないだろうか。残念ながら月刊誌は次々に廃刊し、今残っているのは、岩波の「世界」など一部を除いては保守的な月刊誌ばかりである。そうした中で、週刊誌が問題提起する巻頭・署名記事があってもいいと思う。今回のようなテーマは、島田裕巳氏の署名で「親を捨てろ」と題して書いたほうが、衝撃力も説得力もあったのではないか。一考してほしいものである。

鈴木亜美、倖田來未、hitomi・・・売れっ子歌姫たちの凋落哀れ!終わった人たちか

   週刊現代の巻頭は「格差社会ニッポンの現状」。貧富の差はますますひどくなってきていると怒り、年間3億円以上の株の配当をもらっている人間が40人もいるという。それを含めて100人の株配当長者をズラッと書き出している。

   なにしろ、上位40人の金持ちが持つ資産は、日本の全世帯の下から53%ほどが所有する資産に匹敵する。アメリカは「上位10%の富裕層が国民所得に占める割合は50%」だから、富の集中度はアメリカ以上になっているのだ。

   シャクだから1位だけを挙げておく。いわずと知れたソフトバンクグループの社長・孫正義氏で年間配当収入は92億4820万円だそうだ。バカバカしくて読む気にもならない。

   栄枯盛衰は世の習いとはいうものの、一世を風靡した歌姫たちが「パチンコ営業」しているという週刊新潮の記事を読むと、チョッピリ可哀相な気がする。6月1日、都内のホテルで開催された「パチンコイベント」にエイベックス・グループに所属する鈴木亜美(34)、倖田來未(33)、hitomi(40)が登場した。私でも名前を知っている、かつては超がつく売れっ子だったが、今では「終わった人たち」(芸能レポーターの石川敏男氏)なので、その手のイベントに投入されたようである。

   週刊新潮は、彼女たちには華麗なポップスではなく演歌が似合うと書いている。「もえて散る間に 舞台が変わる まして女はなおさらに」なんていう「明治一代女」がいいかもね。

   同じ週刊新潮に体調不良で長期休養を発表した小林麻耶アナ(36)が、妹の麻央(33)の亭主である海老蔵を「すごくカッコいいと思っていた」と告白したことを取り上げている。だが、その麻央が進行性の乳がんであることが報じられ、海老蔵が記者会見してその事実を認めた。約1年8か月前に見つかったそうだが、聞く限り深刻なもののようだ。

   この姉妹、一見明るく朗らかそうだが、繊細な神経の持ち主なのであろう。2人の早い回復と復帰を祈りたい。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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