2024年 4月 25日 (木)

「パラリンピック」戦傷兵士のリハビリ?米軍担当者「回復した姿見せれば負傷兵奮い立つ」そして再び戦場へ

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   連日熱戦が続くリオ・パラリンピックだが、鎌倉千秋キャスターは「みなさんは、パラリンピックの原点が戦争で傷ついた兵士たちの大会だったことをご存じでしょうか」と取り上げた。「1948年、第2次世界大戦の負傷兵のために、イギリスでアーチェリーの大会が開かれたのが原点でした」

   日本では「先天的な障害」や「事故などでの障害」を負った人たちの大会と捉えられがちだが、外国では戦場から帰還した負傷兵も数多く参加していて、「クローズアップ現代+」が取材しただけでも、今回の大会に17か国の兵士が出場していた。

全盲競泳の金メダリスト「アフガンで地雷にやられて失明」

   アメリカのブラッドリー・スナイダー選手(32)は元米海軍の兵士で、2011年にアフガニスタンに派遣され、両目を負傷していっさいの光を失った。「私の任務はタリバンたちが埋めた無数の地雷を探すことでした。その時、私の50センチ前で地雷が爆発し、その瞬間、死を覚悟しました」

   スナイダーさんは3日間生死の淵をさまよった末、一命はとりとめたが、両目を摘出し義眼での生活を余儀なくされた。弟たちにとって自慢の兄だったが、戦場から帰った姿は見る影もなく、家の中で迷子になるなど何もできなくなっていた。

   そんなスナイダーさんにとって一筋の光となったのが、少年時代から続けてきた水泳だった。絶望を振り払うかのように、かつて慣れ親しんだプールに通い続けた。コースロープや隣のレーンの選手にぶつかりながらも練習を続け、4年前のロンドン・パラリンピックで優勝、リオ・パラでも競泳50メートル自由形などで他を圧倒して金メダル輝いた。

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