2024年 4月 19日 (金)

弾劾採決目前、韓国国民が朴槿恵大統領へぶつける4つの怒り

   韓国の朴槿恵大統領が今日9日(2016年12月)の弾劾採決を前に進退窮まった状態に追い込まれている。「腐敗の連鎖を断ち切る大統領になります」と宣言し大統領選に挑んだのがわずか4年前だ。断ち切るどころか財閥との癒着ぶりが暴露され、国会では財閥トップや疑惑の身内関係者が呼ばれ腐敗の実態を質す聴聞会が続き、青瓦台(大統領府)周辺では「パク・クネを拘束せよ!」の大合唱が鳴りやまない。なぜ、ここまで追い詰められたのか?番組がその背景を探った。

与党非主流派も賛成で、可決の可能性大

   弾劾議案の採決を控えた7日の韓国の状況をソウル支局の池畑修正記者が伝えた。

「全国民が今、弾劾議案の採決の行方を見守っている状態。議案を提出した野党3党に加え、与党非主流派も基本的には弾劾に賛成で、可決の可能性が高いという分析が大勢を占めている。
ただ、カギを握る与党非主流派から7日、議案の文言に難色を示す声が相次いだ。これが土壇場での投票行動に影響を与えるという見方も出ており、採択が確実とまでは言えない」

   弾劾議案を作成した野党3党は、議案の中に一昨年のセウォル号沈没事件当日の大統領の行動にも問題があったという文言を盛り込んだ。ところが、ここにきて与党非主流派はあくまで大統領の盟友・崔順実被告らの事件に関する内容に絞るべきだと主張。しかし野党3党は文言を変えるつもりはないという。

   番組には、韓国政治に詳しい静岡県立大学の奥薗英樹准教授と韓国観光名誉広報大使を務めるタレント、はるな愛がゲスト出演し、ここまで追い詰めた国民の激しい怒りの背景を探った。

   国民の怒りには4つの背景あるという。『プルトン(不通)政治』『脱財閥の失敗』『父親の朴・正熙元大統領とのギャップ』『無くならないコネ社会』。

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