2024年 4月 25日 (木)

デジタル遺品にどう対処する

   亡くなった人の使っていたパソコン、携帯電話のメッセージやカード情報、パスワードは、生前に処置しておかないと大変なトラブルになることもあるという。「例えばネット銀行に遺産があるのに、その存在を知らなかった例。逆に家族に秘密で取引していたネット金融商品で借金が判明してしまうことも。そういったトラブルの対処法もお伝えします」と古野晶子アナが伝えた。

   「デジタル遺品は様々あります。コミュニケーション履歴、恥ずかしいデータ。特にお金のトラブルがあります」(古野)

   日本セキュリティ・マネジメント学会の萩原栄幸は「2015年1月、交通事故で友人が亡くなりました。妻から『夫のパソコンが開けない、パスワードもわからない』と言う相談がありました。パスワードをクリヤーすると、(出てきたのは)資産ではなく証券会社からの請求メール1500万円でした。妻は夫のFX取引を全く知らなかったんです。夫は他界し巨額な損失を残してしまいました。証券会社は夫の携帯電話に連絡をしても、交通事故で携帯は不調になり、訴訟の手続きに入る寸前でした」

   井ノ原快彦キャスター「FXは25倍の損と得があるの?しかも携帯電話の番号だけで取引できちゃう? ビックリしますよね」

ネット証券の口座の有無を確認

   こんな事実を突き付けられたら家族はどうしたらいいのか?

   弁護士の伊勢田篤史が言う。「まずネット証券の口座の有無を確認します。あるならば口座開設時の書類を探します。家の中で書類が見つからなかったら、コールセンターに連絡してください。」

   古野「書類などを揃えると約4カ月かかります。戸籍謄本、実印、相続人の印鑑証明でやっと解約ができます。その間も契約は続いてお金が発生してゆきます。この契約を止めるにはどうしたらいいのか。最低でも家族が知っておくべきことが3つあります。第一に契約した会社の名前です。第二には亡くなった夫の口座番号です。第三にIDがあれば近道になります」

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