2024年 4月 25日 (木)

<火曜ドラマ「カルテット」(TBS系)>
今期イチオシ、演技派4人が綾なす珠玉のドラマ 料理、音楽、小道具も抜かりなし

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   1月スタートの新ドラマを一通り見終わったところで、今期、一番のおススメは「カルテット」だ。<全員片思い、全員嘘つき。30代男女4人のひと冬の共同生活......本音と秘密が錯綜する新感覚ラブコメディ>というように、どこか懐かしく、どこか新しい不思議な色合いのドラマになっている。

   脚本は「Moter」「最高の離婚」の坂元祐二。漫画原作ドラマが幅を利かせる時代にあえてのオリジナルドラマで勝負に出た。坂元祐二の脚本は万人受けを狙わず、刺さる人に刺さればいいという感じ。つまり、視聴者を選ぶドラマなのだ。

   舞台は軽井沢。偶然出会った4人が、弦楽四重奏(カルテット)を組むことになり、軽井沢の別荘で共同生活をするというストーリー。この4人を演じるのが、松たか子、満島ひかり、松田龍平、高橋一生という演技派で知られる面々。ドラマ好きには堪らない布陣、まさに夢の共演だ。

   ちょっとした台詞の間合いや強弱、目線の動きや仕草が巧い。坂元祐二の書く台詞も独特でユニークだが、それを4人の俳優が見事に自分たちのものにし、表現するさすが。職人たちの創るドラマという感じで、見応え充分だ。

偶然ではなかった4人の出会い

   偶然カラオケボックスで出会ったように見えた4人だったが、第1話では、満島演じる世吹すずめは、松たか子演じる巻真紀を監視するために近づいたことが明らかになり、さらに第2話では、松田演じる別府司も、学生時代、松を見掛けて以来、片思いして、カラオケボックスでの出会いは偶然ではなかったと告白。そうなると、高橋演じる家森諭高はどうなのか、気になるところ。

   さらに、松が夫を殺したのでは? というサスペンスも絡み、複雑な恋愛もあり、人間ドラマの要素もあり、あれこれ詰め込まれているので、この先の展開がどうなるのか、気になってしょうがない。

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