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加藤一二三「変人人生」生涯年収は10億円!将棋連盟から1000万円借金

   官僚は嫌いだ。だからほとんど付き合いがない。高校生の時、何でもオレは知ってると頭の良さをひけらかす嫌味な同級生がいた。そいつは東大に入り厚生省(当時)の官僚になった。その男のイメージがあるためか、編集者人生の中で官僚とはほとんど付き合いがない。

   先日、一葉のハガキが来た。高校のクラス会の世話役をやっている人間からだ。内容は先の官僚になった男が叙勲したというのだ。瑞宝重光章というのをもらったらしい。春秋で8000人以上がもらう勲章で、天皇からではなく安倍首相からもらうのだというから、驚くほどのもでもなかろう。

   だいぶ前になるが、講談社のナンバー2が勲章を欲しくて、部下に政治家を動かすよう命じて、何とかという勲章をもらったと聞いたことがある。人間、年を取るとそんなものが欲しくなるのだろうか。

   クラス会開催の知らせでもないのに、こんなことを書いてくるなと呟いて、ハガキをごみ箱に捨てた。

   ところで、北朝鮮がアメリカの建国記念日に合わせてICBM(大陸間弾道ミサイル)を打ち上げた。記念日を寿いでということではないだろう。40分間飛行して日本海の排他的経済水域(EEZ)に着水したそうだが、ついにアメリカ本土(ハワイぐらいまでか)にまで到達する兵器を持ったことになると、トランプ米大統領たちは大騒ぎのようだ。最近はとんとカールビンソンなどの空母がどこにいるのか、情報を探しても見つからないが、これらが北朝鮮への抑止力にはなっていないようである。

   トランプは怒り狂っているようだが、中国とロシアはそれに同調する気はなさそうだ。そうなると、G20でトランプは安倍首相に「北への空爆を一緒にやろう」などといってきはしないだろうか。安倍という男はアメリカのいいなりだから心配である。

   ニューズウィーク日本版で、コラムニストの河東哲夫は、日本は能天気すぎる。北朝鮮からミサイルが飛んでこなかったことで危機に対する免疫ができたようで、「悪いことしなければ、危機など起こるはずがない」と、足元は崩れ、危機はそこまで来ているのに、「仮想現実」ならぬ「仮想安定」を見ているだけだと批判している。

   たしかに、日本人は真の危機が迫っていても、どうにかなるさと高をくくっている図太さ、いや、いい加減さはある。明日に大地震が首都圏を襲うかもしれない。北のミサイルが間違って日本列島に落ちてくるかもしれない。原発事故が再び起こるかもしれない。考え出したら不安で夜も眠れなくなるような危機があちこちにあるのに、私は家も建て替えないし、日本から脱出しようとも考えない。先立つものがないということもあるが、せんじ詰めればそれが日本人なのだ。そうやって生きてきたし、これからも生きていくのである。

ヒフミン主演で映画出演のオファー!?芸能事務所に所属して営業

   藤井聡太四段のおかげでといっては悪いが、再びマスコミの寵児になったのが加藤一二三九段(77)である。丸っこい顔と早口でしゃべるかわいいお爺ちゃんは、テレビでも引っ張りだこだ。週刊文春によると映画主演のオファーもあったという。

   その変人ぶりもなかなかのようである。縁起がいいというのでネクタイはベルトの下より20センチは長く締める。箱根の旅館で対局したときは、滝の音がうるさいと、滝を止めさせようとした。対局中にカキフライ定食とチキンカツ定食を食べた。

   トラブルもあるようだ。10年以上も敷地内で猫にエサをあげ続けたため、糞尿被害や悪臭で、そこに住んでいるほかの世帯がエサやりの禁止と慰謝料を求めて提訴されたという。加藤側は敗訴し、エサやり禁止と慰謝料204万円払わされたそうだ。管理費をためたり、土地を担保に1000万円を日本将棋連盟から借りているという。30歳の時に洗礼を受け、熱心なクリスチャンで、かなりの寄付をしているそうである。

   故・芹沢博文がいっていたが、棋士で飢え死にした奴はいない。加藤九段も、名人、十段、棋王などタイトルを獲得している。将棋担当記者によると、羽生善治三冠などのトップは年収1億円程度、下位クラスでも5~600万円は稼げるという。そのほかにも、将棋教室や講演、将棋好きの大企業の社長などに教えれば、相当なご祝儀がもらえる。加藤九段は63年の将棋人生で、生涯年収は10億円はくだらないだろうとベテラン棋士が話している。

   加藤九段は現在、ワタナベエンターテインメントに所属している。そこによると、将棋連盟からの借金は返済完了。エサやりは今はやっていない。管理費は1か月滞納しているので、本日払います。将棋からは引退したが、これからはタレントとしてTV界を席巻するかもしれない、魅力ある人のようだ。

菊地亜美「焼き肉・お泊まり愛」写真撮られたらウソつけないですよね

   週刊文春がニューヨーク不倫以来沈黙を守っている渡辺謙の姿を、彼の別荘のある軽井沢で激写している。NHKの大河ドラマへの出演は決まったようだが、不倫については沈黙を保ったまま。妻で女優の南果歩は新しいドラマの会見で、「ちょっと心身ともに疲れて落ち込んでいた時期に(このドラマに=筆者注)巡り合えたのは、神様が引き合わせてくれたご縁」とほほえんだという。また離婚されないように、しっかりしてよ、謙さん。

   今週のフライデーの張り込みネタは、元「アイドリング!!!」メンバーでタレントの菊地亜美(26)の東京ドーム近くの焼き肉店。出てきたときは男性と2人で、港区内のレンタルショップに寄り、2人して彼女の自宅マンションに消えたそうだ。

   次の日も夕方に外で合流して、またしても彼女の部屋にお泊り。彼女に直撃すると、大阪に住んでいる一般の方で、5歳上の会社役員だそうだ。菊地のほうがめろめろのようだ。

   「う~ん......。たしかに、恋人がいることを隠したい気持ちもありました。でも、写真まで撮られているのに、ウソつくのは変じゃないですか。もう、この瞬間から気持ちを切り替えます(笑)」

   事務所に連絡すると、「スタッフ一同、彼女の幸せを願っております」だって。みんながおめでとう、よかったね。

企業潰すにゃ刃物はいらぬ・・・「かとく」の捜査に戦々恐々

   お次は週刊現代の記事。「かとく」というのを知っているだろうか。厚生労働省東京労働局過重労働撲滅特別対策班の通称だ。電通の女性社員が過重労働を苦に自殺したが、その後に「かとく」の強制捜査が入り、電通はブラック企業と烙印が押され、企業イメージは失墜した。

   「かとく」はこれまでに、靴販売のABCマート、外食チェーンのフジオフードシステム、ディスカウントストアのドン・キホーテ、外食チェーンのサトレストランシステムズ、スーパーマーケットのコノミヤ、旅行会社のHISなどの強制捜査を行い、法人としてだけではなく、労務担当など現役社員も書類送検してきた。

   サトレストランシステムズが運営する「和食さと」は、私の家のすぐ近くにもある。ほとんど行ったことはないが、安いが、従業員が少ないために出てくるのが遅くてイライラする。だが、通りに沿って広い駐車場があるため、タクシー運転手の利用が多い。

   「かとく」が入るとイメージが落ち、人手不足に拍車がかかる、いい人材が来ないなどの不利益が生じるため、そうした不安を抱えるところは戦々恐々だそうである。企業潰すにゃ刃物はいらぬ、「かとく」が1回入りゃいいということか。

「森友学園」超格安払い下げ担当局長ご栄転!のらりくらり答弁のごほうび?

   外務省のトップ、杉山晋輔事務次官(64)の高級マンションから某夜110番が入り、警察が駆け付けた騒ぎがあったと週刊新潮が報じている。何でも、杉山次官が奥さんに手を上げ、奥さんが逆上して通報したのだという。

   この杉山次官、派手な指輪やきつい匂いの香水を好み、宴会では火のついたローソクを尻に差すなど、本業以外で話題に事欠かない人だそうである。この夜は、事件性はないということで警察は引き上げたそうだが、外務省のトップが警察沙汰では、外務省の看板に傷がつくというものだ。

   そういえば、財務省の佐川宣寿・理財局長(59)が国税庁長官になるという人事が話題を呼んでいる。佐川は学校法人「森友学園」への国有地売却問題の担当局長として、国会で追及されても「不当な働きかけはなく、記録も残っていない」などとのらりくらりとした答弁を繰り返して批判を浴びた。野党からは「森友問題の功労者として『出世』させたのではないか」との批判も出ていて、納税者の理解を得られるのか。

   週刊新潮によれば、安倍ベッタリ記者の山口敬之の準強姦事件捜査をストップさせた中村格(いたる)が、警察庁の総括審議官に就任することが確実視されているという。菅官房長官と親しい中村は、このままいくと警視総監という声もあるという。これまたおかしな人事である。

実名登録で出会い・・・アプリ「Tinder」本当に大丈夫?

   Tinderというアプリをご存じだろうか。2012年にアメリカで生まれたそうだが、安全で手軽に異性と出会うことができると評判になり、全世界で3000万人の登録者がいて、日本でも20代の女性が中心になり人気が出ていると週刊現代が報じている。

   アプリは無料で、開くとSNSフェイスブックへのログインが求められるそうだ。そこに名前や年齢、出身大学などのプロフィールを作成する。つまり、実名で登録し、相手も実名というところが「安心」というわけなのだろう。週刊現代の記者も登録してみたら、「いいね!」と返してきた25歳の女性とデートができたという。

   彼女の動機は「一緒にお酒を飲める人が欲しい」ということだそうである。私もそういう動機を持った中年女性に出会いたいものだが、こうしたものは100%安全などということはあり得ないだろう。アプリをダウンロードしようかどうしようか迷っている。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか