昨年(2017年)10~12月にTBS系で放送された人気ドラマ「陸王」が地元に及ぼした経済波及効果は、3か月間で約10億2千万円となることが埼玉県の調査でわかった。同県統計課がホームページ上で2018年1月下旬に公開した。
「陸王」は同県行田市の老舗足袋業者がランニングシューズの開発に挑戦する物語だ。ロケの多くが同市内で行われ、延べ4万人の市民らがエキストラとして参加するなど、市をあげて番組制作をバックアップした。
同県統計課によると、2012~16年の同市の3か月当たりの平均観光客数は約40万5000人だが、ドラマ放送期間中は約80%増えた。観光客の飲食代や土産代、撮影スタッフの宿泊費などの直接効果に加え、「陸王10万石まんじゅう」や「陸王足袋せんべい」などの関連グッズの売り上げも計算した結果だ。