「JAPA-NAVI」コーナーで、広島・呉市を訪れた俳優の加藤諒が、「いつものカレーをすごくおいしくしてくれる方法を紹介します」とリポートした。
カレーの隠し味を競い合っているのは、市内のカレー店ではなく、海上自衛隊の呉基地だ。海上自衛隊では金曜日の昼食はカレーというのが伝統だが、毎週のことなので、食べ飽きないよう隠し味に工夫しているのだという。
同じ海自カレーでも、艦艇によっても味が違う。加藤とNHK広島放送局の三平泰丈アナウンサーは「補給艦とわだ」に乗り込み、おいしさの秘密に迫った。
にんにくとオリーブオイルで炒めた牛もも肉とすりおろした野菜を煮込んだ鍋の中に、「桃の缶詰」を入れるのがとわだ流だった。黄桃のシロップ漬けを細かく刻んで入れると、スパイシーさの中に甘味と深いコクが出るという。
とわだのカレーの隠し味は桃だけではない。週替わりで味付けを担っている調理担当の9人は、桃を入れた後の最後の隠し味を何にするか、競い合っている。
竹下龍祐・海士長はミルクココア、デミグラスソース、お好みソースを加える。若手の大竹海士長はコーヒー、森本3等海曹は和風だしを使う。料理長の草野1等海曹は、桃の缶詰以外の隠し味は使わない。
食堂の自衛官は「毎週金曜日は、昼前になると(カレーの)香りがしてきますので、楽しみです」と顔をほころばせていた。
加藤「カレー粉をタイミングをずらして分けて入れるのもこだわりで、最後に風味を出すために、水溶きカレー粉を入れるそうです。カレーの香りがふわっと漂って、おいしかったです」
三平アナ「呉市内では、それぞれの艦艇のカレーを食べ比べることができます。28か所の飲食店が、自衛隊からレシピをもらってカレーを出しています」
食べに行ってみようか。
ピコ花子