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「レミーのおいしいレストラン」
屋根裏で作るオムレツ、アニメだけど美味しそう

【 365日映画コラム 】
07/7/12 コメントを見る・書く
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   今夏のアニメは話題作の「シュレック3」がつまらなかった一方で、期待していなかった「レミーのおいしいレストラン」は嬉しい誤算。本当に楽しめた。アニメ制作会社、ピクサーは「ファインディング・ニモ」「モンスターズ・インク」「MR.インクレディブル」「カーズ」と立て続けにヒット作を世に出しているが、僕には今一つピンと来なかった。ただその中では、ベスト映画は「ニモ」だと思っていたが、この「レミー」のほうが遥かに優れている。

(c)WALT DISNEY PICTURES / PIXAR ANIMATION STUDIOS. ALL RIGHTS RESERVED.
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   先ず人間と動物を主人公にしたのが良い。これはディズニーアニメの伝統だ。今までのピクサー作品は魚だの車だの怪物だので、人間が主人公では無い。主人公のリングイニはレストランの雑役係。シェフに成る夢を持つが才能がついて行かない。レミーはネズミ。嗅覚と味覚が異常に発達し美味しい料理を作る天才。このレミーと雑役係リングイニが組んで、名門フレンチレストランを復興する話だ。リングイニと先輩美人シェフとのロマンスも花を添える。

   最初の二人の出会いは、リングイニが余計なものを入れて不味くしたスープをレミーが盗み見ることから始まる。勇を鼓してキッチンに忍び込み、調味料や香草、野菜などを入れ直し、見事なスープを完成させる。客に大受け。でもネズミだからと捕えられてセーヌ河に沈められる運命。シェフになりたいリングイニと料理を作りたいレミー。二人は密約を交わし、互いに補い合って、名門レストランの復活を目指す。しかし「好事魔多し」で意地悪料理長や厳しすぎる料理評論家、人間たちのネズミに対する偏見などなど入り混じり、ストーリーの進行に興味津々で見入る。ラタトゥーユの味わいを語らせるシーンでは涙がこぼれる。

   出て来る料理がアニメながら美味そう。リングイニの屋根裏アパートで作る朝のオムレツですら、湯気が漂い、よだれが出そうな出来栄え。スペシャル料理の脇にかけるソースの色合い、そして極めつけは映画の原題になっている「ラタトゥーユ」だ。地味な田舎料理の野菜の煮込み。これで勝負をかける料理は筆者の知っているラタトゥーユと少々違うが、鮮やかに野菜の薄切りを料理して盛り付け、ソースを加える。

   2時間になんなんとするアニメにしては長尺の映画だが、一瞬の飽きもなく、汚いネズミと優雅なフレンチレストランという不釣合いの組み合わせで物語を展開して行く手腕は並の腕ではない。監督は「MR.インクレディブル」でアカデミー長編アニメ賞を取ったブラッド・バード。


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