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「カツは左から3つ目を食べる」彦摩呂さん

【 放送作家モジョ日記 】
07/7/14 コメントを見る・書く(6)
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   プロの仕事って何だろう? というより、プロとはどんな人を指すんだろう? 働いている人なら、誰もが一度は頭をよぎることだと思う。

   先日、「これぞプロだなぁ」と感嘆してしまった方がいる。グルメリポーター界のスター、彦摩呂さん。

   彦摩呂さんのグルメリポートは、「味のIT革命や!」、「宝石箱や〜」など数々の名台詞で表現されるのだが、彼がスゴイのはなにも名台詞だけではない。

   まず、普段の食事と、カメラが向いているときの食事とでは、全く違う食べ方をしているらしい。カメラの前では、刺身などを箸でつまんだとき、その表面をカメラに向けるためにちょっと箸の角度を変えている。食材の一番キレイな面、つまり食材の顔にスポットライトをあてているのだという。

   カツを食べる時も、左から3ツ目を食べるようにしているとか。一番脂が乗っていて、カツが最も美味しそうに見える部分なんだそうだ。

   ボケーっと、涎を垂らしてテレビを見ているだけでは、なかなか気づかないポイントだ。さらに、口に持っていく直前で、2秒間静止する。これは、カメラがズームしやすいように、そして後でスタッフが編集しやすいようにとの心配りから生まれた技。

   こんなスタッフ思いの芸能人の方は珍しい。なるほど、彦摩呂さんが各方面で重宝されるゆえんの一つである!と、納得。

   そんな彦摩呂さんに、急遽ラジオでグルメリポートをしていただくことになった。

   事前に料理の中身は教えていない。いきなりスタジオで出されたのは、煮込んだ野菜を冷やしたイタリア風ラタトゥーユのカポナータと、スモークチキンのアンティパストの二品。

   ラジオでは、テレビと違って料理がリスナーに見えない分、一体何を食べているのかがわからない。その点、彦摩呂さんはプロ!

   「赤のトマトに黄色いパプリカに、ナスがよ〜く煮込まれていて、それでいて、口に入れると、フワッとそれぞれの味が香って、うん!めちゃめちゃおいしいっ!!」

   と、食べながら一度も言葉に詰まることなく、そしてさりげなくマイクに近付いて噛んでいる音を拾えるようにしてくれる。紙面上で再現できないのが残念なのだが、彦摩呂さんのリポートを聞いただけで、どんな料理かがわかる。口の中に、想像した味が次第に広がってきてしまうのだ。

   まさに、言葉だけで料理を堪能できて、満腹になってしまうレポート! う〜ん、さすがプロ!

   ところで、満腹と言えば、彦摩呂さんはここ数年、空腹感と満腹感を感じたことがないとか。なんでも、絶えず食べていて、お腹が空いたり、お腹がいっぱいになる感覚がなく、四六時中胃袋に何かが入っている状態なんだという。

   来年デビュー20年、デビュー当時から増えた体重は20kg!! 少々体調が気になるが、体を張って仕事をしたプロ根性の代償とも言える証なんだろう。

   はて、私の代償とは何だろうか? う〜ん、四六時中パソコンに向かって視力がどんどん落ちていっていることかな。

踊るオサムン

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