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「クローズ zero」
小栗旬の「不良高校生」喧嘩シーンが半端じゃない

【 365日映画コラム 】
07/10/23 コメントを見る・書く
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   この秋感銘の東宝映画「クローズド・ノート」(無愛想女王さま沢尻エリカ主演)が公開されている。ノートに残された哀しいロマンスの話だ。この作品「クローズ」のタイトルを聞いて続編が早くも出たと勘違いした。

(C)2007煖エヒロシ/「クローズZERO」製作委員会
(C)2007煖エヒロシ/「クローズZERO」製作委員会

   前者はCLOSEで後者がCROWS、日本人の悲しさ、LとRの区別がつかないんですね。CROWSはカラス、黒服の学ランで暴れる暴力的でがさつな少年たちが主人公。当然のことながらロマンスのかけらすら無い。不良高校生の集まり、鈴蘭高校で誰が頭(かしら)を取るか、覇権争いの大喧嘩大会なのだ。タイトルは、学ランの不良学生クローズが全てを壊して「ZERO」になれという意味だそうだ。

   鈴蘭男子高等学校。カラスのように不吉で嫌われ者の不良学生が集まる悪名高い高校だ。悪がきが多くてまとまりがなく、複数の派閥が殴りあいの闘争を繰り返して覇権争いをしている。最大の勢力はプロレスの技を使う「百獣の王」芹沢多摩雄(山田孝之)率いる「芹沢軍団」。その芹沢も未だ校内を征服していない。

   そこに芹沢と同じ3年の転校生で、必殺の飛び蹴りを使う滝谷源治(小栗旬)が現れる。彼は父親の暴力団組長、英雄(岸谷吾朗)も果たせなかった鈴蘭高校の征服を狙う。その源治と親しくなったのが、鈴蘭の先輩でチンピラヤクザの片桐拳(やべきょうすけ)。彼は自分も果たせなかった学園征服のための戦略を源治に授けようとする。

   全編を通して殴り合い、蹴飛ばし、頭突き、飛び蹴り等々、もの凄い暴力が展開される。三池崇史監督の前作「スキヤキウェスタン ジャンゴ」も顔負けの闘争、バイオレンスの連続で、おとなしくセリフが聞かれる場面が殆ど無い。半端じゃない喧嘩シーンは日本映画のレベルを超えている。

   バイオレンスに馴れてくると確かに大したエンターテインメントだ。いつもはイケメンの優男でロマンスを囁く山田孝之や小栗旬が立派な?暴力不良学生を演じている。黒木メイサが僅かに顔を見せ、がさつな画面に可憐な花を添える。

   原作は累計3200万部を売った高橋ヒロシの伝説のコミック「クローズ」。ダイナマイトのエネルギーがコミック本から映画に乗り移った。馬鹿にして期待もせずに見始めたが楽しく見終わる。

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