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「マイティ・ハート −愛と絆−」
アンジェリーナ・ジョリーはまり役! テロで夫が誘拐される

【 365日映画コラム 】
07/11/20 コメントを見る・書く
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   2002年、パキスタンでウォール・ストリート・ジャーナル紙(WSJ)の記者がテロリストに誘拐され監禁された。この映画は誘拐された記者の妻マリアンヌの書いた手記「マイティ・ハート 新聞記者ダニエル・パールの勇気ある生と死」(潮出版社刊)を原作とし、今ハリウッドで注目のカップルが作り上げた。本に感銘を受けたブラッド・ピットが映画化権を買いプロデューサーを務め、アンジェリーナ・ジョリーが主役のマリアンヌを演じる。


   夫ダニエル・パール(ダン・ファターマン)と妻マリアンヌ(ジョリー)は共にジャーナリスト。夫はWSJの特派員、妻はフランスのラジオ局記者。9・11の後二人はアジアを廻りカラチに辿り着いたのは02年1月。帰国を前にしてマリアンヌは妊娠5カ月。ダニエルは最後の取材で出かけたが、予定の時間に帰って来ない。レストランの前でタクシーを降りてからの足取りが消えてしまった。真相を探るため、アメリカ領事館から外交保安問題担当のランダル(W・パットン)やCID(テロ対策組織)のハビブ(I・カーン)、WSJの同僚たちやFBIなどが続々とマリアンヌの元へやって来る。事件が長引き、ダニエルはCIAやモサドのスパイだったという話も出てくる。マリアンヌは夫のスパイ疑惑を晴らし、苦しい現況を訴えるためにTV出演を決意する。

   30日間の捜査の様子は緊迫感に満ちている。パキスタンの官憲が、拷問も辞さず容疑者を痛めつけて犯人を追及する様子を見ていたランダルが「このやり方良いね」と感嘆するのが可笑しい。夫が殺されたと遺体を確認するが、別人だと分かる安堵感。マリアンヌはテロが生まれる素地は惨めな貧しい生活だと漏らす。フランス風の妙なアクセントのセリフを喋り、悲しみで金切り声を上げて泣くジョリーの演技が素晴らしい。はまり役の演技でアカデミー賞ものだ。監督はイギリスのマイケル・ウィンターボトム。「ウェルカム・トゥ・サラエボ」や「イン・ディス・ワールド」など、ドキュメンタリータッチの佳作を撮っている。この作品もそのラインの撮影手法で迫力や臨場感に溢れる。


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