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「ヒッチャー」
車に乗せた男が豹変する! オリジナル版と「凄み」比べ

【 365日映画コラム 】
07/11/22 コメントを見る・書く
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   本編を見ている間、絶えずオリジナルと比較してしまうほど前作の印象が強い。1986年のオリジナルに比べ、カーチェイスやクラッシュシーンなどは特殊効果の進歩で凄い画面だが、ヒッチャーに付け狙われる怖さはオリジナルの方が優れていた。ヒッチャーを演じるルトガー・ハウアーの醸し出す恐ろしさには迫力があった。ショーン・ビーンも凄みがあるが、ハウアーの敵では無い。


   雨の夜、クルマでリゾートへ向かう大学生のカップル、グレース(ソフィア・ブッシュ)とジム(ザカリー・ナイトン)が田舎道を走っていると、突然故障車の横に立つロングコートの男に出くわす。助けようとは思うが、不気味な風情に躊躇し、そのまま見捨てる。ガソリンスタンドに立ち寄ると、トレーラーに拾われたその男と再会。男はジョン・ライダー(ショーン・ビーン)と名乗り、近くのモーテルまで乗せてくれと懇願する。今度は断る訳にも行かず、グレースの非難の目を浴びつつ出発する。走り出すとライダーは突如本性を現す。グレースにナイフを突きつけ「『死にたい』と言え」とジムに迫る。

   車は70年型オールズモービル442。エンジンの調子も良いしニューメキシコの保養地までの快適なドライブの筈が悪夢に変わる。小さな保安官事務所は皆殺しにされ、2人は警官殺しの容疑者にもなるのはオリジナル同様の展開。監督のデイヴ・メイヤーズはMTVで歌手たちの演出経験はあるが劇場映画はこれがデビュー作。やはり力不足は見て取れる。イギリス出身で「ロード・オブ・ザ・リング」で注目されたショーン・ビーンがヒッチャー。鋭い目と無精髭の面長な顔は迫力がある。グレース役のソフィア・ブッシュはTVで活躍しているが映画はこれといった作品は無い。ジムのザカリー・ナイトンも似たような経歴で何れもギャラの安い役者ばかり。もっとも恐怖映画は無名の役者がやることに決まっているが、オリジナルのハウアーやC・トーマス・ハウエル、ジェニファー・ジェイソン・リーに比べると如何にもチープに仕上げましたという感じがする。「トランスフォーマー」のマイケル・ベイがリメイク権を買ってプロデューサーをしているのだから、何とかして格好をつけて貰いたかったのだが。

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