2024年 4月 26日 (金)

2規格対応の次世代DVD 「共用機」開発急ピッチ

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   「HD-DVD」と「ブルーレイ・ディスク(BD)」。技術規格が二つに分かれたまま2006年発売された次世代DVDだが、何とか一台で両方の規格のディスクに対応できる録画・再生機が実用化できないかと、電子部品の開発が活発化している。リコーは両規格共用の再生機(プレーヤー)を安く実現できる光学部品を開発し、11月にも量産を始める。NECの半導体子会社は06年秋、両規格の再生・記録を制御できるLSI(大規模集積回路)を開発済み。量産が実現すれば、規格分裂による消費者の不利益解消につながる可能性がある。

共用機開発の壁はコスト高

   次世代DVDの光ディスクは2規格ともサイズは同じだが、大きく異なるのは情報記録部分の位置。東芝が主導する「HD-DVD」は表面からの深さ0.6ミリだが、ソニーなどが主導する「ブルーレイ・ディスク(BD)」は0.1ミリと浅い。このためレコード針に当たるレンズも、情報を読むためのレーザー光の太さも違い、技術的には大きな差がある。現状でも、双方の部品を一台に収めれば共用機はできるが、コスト高が壁だ。

   リコーの新部品は円盤状で、レンズと隣接させて使う。両面に掘った微細な同心円状の溝でさまざまな種類のレーザー光を屈折させるのが特徴で、BDとHD-DVDのほか、現行DVDやCDにも対応し、それぞれの記録位置にレーザー光を導く。

   リコーは、かつて規格を争った現行DVDの3規格が、最終的に一つの機器で使えるようになった経緯に着目。次世代DVDでもいずれ同じ経過をたどると予測する。「07年末から08年にかけて、何らかの仕組みで共用プレーヤーが発売されるだろう。そこに採用されるために、量産を始めたい」と話す。既に国内外のメーカーから引き合いがあるといい、量産後は1個1ドル(約120円)以下を目指す。

   NEC子会社のNECエレクトロニクスが開発した両規格対応LSIは、データ読み出しやエラー処理をつかさどる。2規格どちらか一方だけでも使えるため、07年度に月30万個のペースで量産する予定だ。

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