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宮崎駿監督 新作で息子を再教育

   宮崎駿監督のアニメ映画の新作、「崖の上のポニョ」が2008年夏に公開されることが07年3月19日に発表された。主人公の5歳の男子「宗介」は、宮崎監督の長男の吾朗氏(40歳)がモデル。吾朗氏は06年「ゲド戦記」の監督を務め、映画は大ヒットしたが、映画の出来にはブーイングが多かった。そのため、宮崎監督は新作映画の中で「長男にこう育ってほしい」というあるべき姿を示し、長男の再教育を狙っている。そんな見方がもっぱらだ。

5歳の「宗介」が長男と重なる

ホントは駿監督が作るはずだったのに…
ホントは駿監督が作るはずだったのに…

   宮崎監督の新作「崖の上のポニョ」は、興行収入196億円の大ヒットとなった「ハウルの動く城」(04年11月公開)以来4年ぶりとなる。人間になりたいと願う金魚の姫ポニョと、5歳の「宗介」にまつわる物語。鈴木敏夫プロデューサーによれば「宮崎駿版『人魚姫』のようなイメージ」だという。昨年映画化された「ゲド戦記」は、もともとは宮崎監督がメガホンを取りたいと20年前から原作者に映画化交渉をしていたものだったが、それが長男の監督デビュー作に変った。J-CASTニュースが「ゲド戦記 ホントに好調?」で報じたように、

ジブリの鈴木敏夫プロデューサーは、同社のホームページのインタビューで「『(駿監督は)吾朗が中心になってやるなんていうことはありえない』と言いました。つまり、完全に吾朗君の監督には反対なんですよ」

   と答えている。その後、鈴木氏は駿監督を説得するわけだが、結果的には大ヒットしたものの、観客や原作者から渋い評価を受けた。

   そんな親子の「確執」を、スポーツニッポンは07年3月20日付けの紙面でこう書いている。

「宗介のモデルは宮崎監督の長男吾朗氏(40)。吾朗氏が昨年、『ゲド戦記』で映画監督デビューしたことを、宮崎監督は自分への反抗ととらえ、『こんなことになったのは吾朗が5歳の時、仕事ばかりで付き合っていなかったからだ。二度と吾朗みたいな子をつくらないために』と反省の気持ちを込めているという」

   どうやら長男教育を反省する作品になるようだ。

「駿で良かった~~・・・!」

   宮崎監督は度々、映画監督を「引退」する発言をしてきたため、「ゲド戦記」で監督をしなかったため「次回作はあるのか?」などとネット上でも話題になっていた。 そのせいか、ヤフーライブドアエキサイトなどのブログには宮崎監督に期待する内容が多い。

「駿で良かった~~・・・!(^^;)でも、子供のモデルが息子の吾朗だってさ~!(´∀`*)」
「やった!!やった!!!!宮崎監督作品は大大大好きなんですよ!!宮崎吾朗監督のあまりに評判が悪すぎて、まだ見てないんですけど、『ゲド戦記」』どうだったんでしょうか。宮崎駿作品は、僕的には外れがあんまりないので、単純に楽しみです~」
「楽しみ。宮崎五郎さんが世間的にちょっとミスった感のあるあとなので、これまた世の反応が気になります」

   新作は、親の圧倒的な威信を示し、吾朗氏を再教育するものになるのかどうか。