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「美人コンテスト」にコスプレ セカンドライフでイベントが人気

   コンサートから美人コンテストまで――米リンデン・ラボが提供するネット上の3次元仮想世界「セカンドライフ(Second Life)」ではイベントが盛んだ。コンサートは録音したものを流しているだけ、美人コンテストはアバター(ネット上の分身)の話に過ぎない、なんて想像する人もいるだろうが、セカンドライフの参加者たちはそうは考えていないようだ。多くの人は着飾って(もちろんアバターが)、仮想空間のイベントを楽しんでいる。

ダンスパーティ、花火大会、ピアノの演奏会、歌舞伎…

着物姿でセカンドライフ内「J-CASTニュース・オフィス」に帰社
着物姿でセカンドライフ内「J-CASTニュース・オフィス」に帰社

   リンデン・ラボによれば「セカンドライフ」の住人(登録者)は、既に500万人以上。国内でも、日本語版のサービスが開始されるということもあって、日本人の参加者はここ最近で増加している模様だ。
   実際、J-CASTニュースが以前取り上げた「NAGAYA」のほかに、日本人の人気スポットが次々と登場。日本人居住区である「MagSL Tokyo」というカテゴリーには、「Akiba」「Shibuya」「Shinbashi」「Tamachi」「Ueno」「Meguro」などなど、16もの「SIM(島)」が登場している。多くのアバターがコスプレ衣装などに身を包み、まさに「第2の人生」を過ごしている。

   記者は「セカンドライフ」の「Akiba」に潜入。喫茶店で出会ったアバターにこの辺りでイベントがないか聞いてみた。

「週末多かったようですけど」「平日はあんま聞かないね」

   ただ、どのアバターもイベントに参加した経験はあるようだ。ダンスパーティ、花火大会、ピアノの演奏会、歌舞伎のイベントなどなど、様々なイベントが開催されているのだという。
   なかには、アバターの美貌などを競う「セカドル」(セカンドライフ・アイドル?)なども日本人居住区で開催され、人気を集めているようだ。
   しかし、生演奏はネットでは聞くことはできないのに、演奏会をセカンドライフでやることが何故楽しいのだろうか。記者は素朴な疑問をぶつけてみた。すると、あるアバターは次のように語る。

「たしかに動画見てるだけよりは(セカンドライフのコンサートは)参加している気分は味わえるかも。他の参加者とも話せるし」

着物姿でチャットを楽しむ

   そして、他のアバターも「ダンスパーティ用に(アバター用の)ドレスを普段から探したりとかも楽しい」と、セカンドライフ内のイベントの楽しさを語る。
   アバターは現実世界ではなかなかできないような、ドレスアップやコスプレなどをイベントで楽しんでいるようだ。
   記者は、その後たまたま聞きつけた「Yurakucho」での「着物パーティ」に参加。アバター用の無料の着物やシャンパンも置いてあり、みな着物姿でチャットを楽しんでいた。さらに、イベントの主催者は「お土産」まで用意していて、記者もお土産でもらった眼鏡をかけて着物パーティを楽しませてもらった。

   実はJ-CASTニュースは2007年4月10日に(仮想の)支社「J-CASTニュース・オフィス」を「NAGAYA」付近にオープン。「突貫工事」でヘトヘトの記者も浴衣姿で帰路についた。この支社では、バーチャル支社に設けられた会見場での記者会見設定や、訪問者に対するインタビューなどのイベントも企画していく予定だ。