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元カレと「リサイクル・セックス」 ハマルと抜けられない

   本命の恋人じゃないけど、元カレならなんでも話せて一緒にいてラク。そんな相手とセックスすることを「リサイクル・セックス」というらしい。ネット上では、「リサイクル」経験アリという人が、ハマルと抜けられない様子を告白している。

「資源」の再利用だから「リサイクル」?

「独女通信」によると、「リサイクル」の中心世代は20代後半の独身女性だ
「独女通信」によると、「リサイクル」の中心世代は20代後半の独身女性だ

   ライブドアのニュースサイト「独女通信」は、07年5月18日に「独女を骨抜きにする『リサイクル・セックス』」という記事を掲載した。恋愛カウンセラーで作家の安藤房子さんの同タイトルの本を紹介し、「リサイクル・セックス」に走る女性を取り上げている。

   J-CASTニュースが著者の安藤さんに話を聞いた。

   恋愛カウンセラーという仕事を通じて女性の悩みを聞くうちに、

「今から6年くらい前から、元カレや男友達とセックスする女性が増えていると感じるようになった」

という。これがきっかけで、独自のアンケート調査を行い、元カレと「セックス」する女性の実態についての著書をまとめた。「リサイクル・セックス」という言葉は、安藤さんが取材をしながら、肌で感じた思いを表した造語だ。

   元カレと関係を再燃させる女性たちの多くは、

「『セックスフレンド』(相手になんの感情も持たずセックスすること)じゃない、なんでも話せて信頼してる仲だからセックスもする」

と話す。まるで「資源=男」をリサイクルしているかのようなイメージがあって、「リサイクル・セックス」と名づけた。

   本が発売された直後の04年11月に、メールマガジンを配信する「まぐまぐ」が運営するサイト内で、「リサイクル・セックス」に関する女性だけのアンケートを行った。2000人以上の回答があった中で、「リサイクル」する相手がいないと答えたのは6割、残り約2割でそれぞれ「昔いた」「現在いる」と答えた。つまり、4割の人が「リサイクル」経験アリと答えている。そしてこんなコメントを寄せている。

「5年ぶりに会った元彼にハマッタ。考え方・行動が(自分と)同じで、セックスも自然にって感じでした。居心地が良すぎて新しい恋愛は確実に遠くなります。ご注意を」
「友人がまさにこれです。新しい人と恋愛して安らげる関係を作るのが面倒で、ついつい身近で自分を理解してくれてる人に甘えてしまってるようです。何の生産性もないし、はっきり言って時間の無駄では、と思ってます」

   こうした「リサイクル」に対しては否定的な意見が多かった。

恋愛しにくい体質になってしまうこともある

   「Yahoo! 知恵袋」でも、「リサイクル・セックス」に関してQAが交わされている。

「私が元カレを好きなので自分から抜け出せないんです。こういう関係になった事がある方はいませんか?」
「自分の場合は『都合がいいから』(別れてからも会うの)です。他の子と何かあっても浮気にもならないし、何よりもお互いのことが分かってるからラク」
「次の相手が出来るまでの都合の良い『つなぎ』」

   女性からと思われる意見でも「都合がいい」「次へのつなぎ」と割り切って考えている人もいた。しかし、ほどよい関係で「リサイクル」を楽しむ人がいる一方で、単に気楽で都合がいいだけでは済まない現実もあり、「居心地のいい元カレとのリサイクル関係を捨てられずに、恋愛しにくい体質になってしまうこともある」と安藤さんは警告している。