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鳥越氏「ニュース23」出演 筑紫「後任」あるのか

   市民記者によるニュースサイト「オーマイニュース」の編集長が、2007年6月1日、鳥越俊太郎氏から元木昌彦氏に交代した。理由は「任期満了と体調不良」なのだそうだが、この辞任が発表された日に、「ニュース23」にゲスト出演していたのだ。

   J-CASTニュースでも既報のとおり、オーマイニュースは5月31日、鳥越氏が退任し、後任には、編集長代理の元木氏が就任すると発表した。同社の発表文では、元木氏が編集長代理に就任した経緯として「元木は、鳥越の体調が万全でないため、今年2月20日より編集長代理に就き、鳥越をサポートしてまいりました」と説明し、今回の人事も「鳥越の任期満了と体調不良が理由」としている。

「オーマイニュース」辞任は健康問題だった

編集長交代を発表した数時間後には「ニュース23」に出演
編集長交代を発表した数時間後には「ニュース23」に出演

   さらに、2月に元木氏が編集長代理に就任した時も、同社は鳥越氏の今後の見通しについてJ-CASTニュースの問い合わせに

「弊社としては鳥越編集長が体調の問題により将来的に編集長の職を辞する考えを持っているという認識です」

と回答、一貫して健康問題を強調してきた。

   そうは言っても、J-CASTニュースの「テレビウォッチ」でもおなじみのように、テレビ朝日系のワイドショー「スーパーモーニング」には、コメンテーターとして週2回のレギュラーを果たしており、論客ぶりを発揮しているのも事実。「テレビに出られるだけの体力はあるのではないか」という指摘も一部ではくすぶっていた。

   そんな中、編集長交代を発表した日の晩に、鳥越氏はTBS系のニュース番組「ニュース23」にゲスト出演。「消えた年金」救済法案をめぐっては、

「(審議時間は ) 1日、実質4時間でしょ?」

   審議の拙速さを批判。「農村では食っていけない」と都市部に出稼ぎに出る中国の労働者にスポットを当てた特集では、中国の農村風景について

「昔の日本もこうでした」

などとコメントした。
   鳥越氏が出演したのは番組冒頭の約30分だけだったが、筑紫キャスターの「後任問題」が取りざたされる中、今回の出演はさまざまな憶測を呼びそうだ。