2018年 5月 22日 (火)

トンコツラーメン「元祖長浜屋」閉店か再開かで大騒ぎ

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   福岡市の老舗トンコツラーメン店「元祖長浜屋」が「休業」の表示を前触れなく掲げた。ファン達は「衝撃」を受け、「生きるか死ぬかの問題だ」という人も出て、インターネット上でちょっとした騒ぎになった。ほどなく再開情報が流れたが、6月20日になっても閉店を心配する書き込みが続き、存続を求める「署名運動」も始まっている。

「突然休業したのです」「行ったら店閉まってた。まじやばいっす」

   元祖長浜屋が休業したのは6月13日。その夜には、早速ネット上のブログやmixi(ミクシィ)などのSNSで、コメントが寄せられ始めた。手書きの赤字でそっけなく「休業」とだけ書いた紙が入り口に張られた店の様子の写真が掲載されたページもある。「写メ(写メール)で送られてきた。休業だって!?」と動揺した様子のコメントもあった。

「替え玉」発祥の店、「福岡市にとっては社会問題です」

多くの個人ブログが「元祖長浜屋」を紹介している
多くの個人ブログが「元祖長浜屋」を紹介している

   6月15日には、ミクシィ内で同店の「復活」を求める「署名運動」も始まった。ほかのブログにも「2日に一度は食べている私としては死活問題」「福岡市にとっては社会問題ですよ」「衝撃の事実」などとショックぶりがつづられている。福岡市内だけでなく、北海道在住でかつて福岡に3年半住んでいたという人のブログでは「北海道にいながらも、なんだかハラハラしてしまっている自分がいます」。

   老舗ラーメン店を巡っては、07年3月に東京・東池袋の「大勝軒」が閉店し、大勢のファンが記念撮影をするなど閉店を惜しむ姿がテレビや新聞で報道された。「つけ麺」(つけそば)商品化の先駆者の店として有名だった。元祖長浜屋はどんな店なのか。

   九州ラーメン研究会などによると、スープを残したまま麺だけお替りする「替え玉」発祥の店として知られる。1954年ごろに開業し、55年の魚市場移転に伴い、現在の福岡市中央区長浜地区で営業を始めた。魚市場の人が短時間の空き時間に「朝ごはん」や「おやつ」代わりとして食べるため、ゆでる時間短縮のため極細麺になった。ほどなく常連客の1人が「麺だけお替りできんと?」と聞いてきて、当時の大将が「よかばい(いいよ)」と答えたのをほかの客がまねし始め、ほかの店にも広がった。

   現在は、屋台がずらりと並ぶ長浜地区で、屋台ではなく店舗を構えている。本店と支店1店が歩いて数分の距離にある。1杯400円。観光スポットとしても知られる。一方で、特に本店では入った直後、客が注文する前に、店員が「1ぱーい(杯)」などと「普通仕様」のトンコツラーメンを人数分勝手に注文するという「観光地らしくない」店としても知られる。

   「いすに座ってメニューを見ようとしたら、もうラーメンが出てきた」という体験談を載せるブログも少なくない。慣れた客たちは、店に入った直後に「カタ(堅)」や「ナマ(生)」などと好みの麺の硬さを告げる。「ベタ」などとスープのこってり度を指定する客もいる。常連になると顔を覚えられ、勝手に好みの硬さで出てくる。「博多ラーメン」の呼称と並んで「長浜ラーメン」という呼び方も定着しており、その代表格の店だ。正月以外は無休24時間営業で、「台風や大地震のときでも開いている」などと語り草になっている。

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