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ガチャピンからJ-CASTへ「回答」 「日記」1周年「応援のおかげ」

   子供番組「ひらけ!ポンキッキ」シリーズの人気キャラクター「ガチャピン」が書いているという形の「ガチャピン日記」が、開始から1周年を無休で迎えた。1周年記念にブログ上で「肉声」を再生できるようにすると、1日強で300件近い祝福コメントが寄せられた。人気の秘密を取材すると、ガチャピン「本人」からJ-CASTニュースに回答が寄せられた。

「元気もらってる」「癒される」

イベントで活躍するガチャピン
イベントで活躍するガチャピン

   「1周年」をガチャピンが報告したのは2007年7月25日朝。「大好きなみんなへ」と題し、「毎日日記を書き始めて、(略)ちょうど1年になりましたー」「みんなのコメントを見て、ぼくは元気いーっぱいになれて、毎日が楽しいなっ!(略)それで、いつも笑顔のぼくでいられたんだ」と書いている。06年7月26日から365日、日曜も休まず続けているのだ。

   ブログには、ガチャピンと「相棒」ムックが一緒に写っている写真が掲載されており、写真をクリックすると、ガチャピンの声が聞こえてくる。お馴染みの声で「みんな、毎日みてくれて、どうもありがとう」。

   肉声を含めかなり「優等生的」な内容だが、7月26日昼過ぎにブログを見ると、公開からわずか27時間で260件超のコメントが寄せられていた。「1周年おめでとう/声がきけてうれしいよ」「声が出たからびっくりしたよ~/毎日、ガチャピンから元気もらってるよ」「かわいい声が聞こえてきてうれしかった/日記に本当に癒されます」と完全に祝福ムード一色だ。

   同テレビシリーズはフジテレビ系列で1973年春に始まり、2007年3月末で終了した。ガチャピンは最初期から最後まで根強い人気を誇り、番組終了後も活躍を続けている。BSフジで「ガチャピンClub」(月~金8時から)の番組に「出演中」で、07年7月27日には、フィジーでスキューバダイビングに挑戦する姿が放送される。同じ27日には、東京・港区の東京ジョイポリス内で自ら「プロデューサー」を務める期間限定のカフェに朝から夕まで店に顔を出す予定だ。テレビシリーズが終わっても「現役」という訳だ。子供だけでなく、番組を見て育った20代、30代にも根強いファンがおり、キャラクターグッズは、フィギアやiPodなど多岐に渡る。

「ガチャピンさん」と「さん」付けが必要か?

   07年5月中旬には、ネットのQ&Aサイト「YAHOO!知恵袋」に「ガチャピンさんを超える超スーパースターは存在するのでしょうか?」という質問が寄せられた。注意書きがついており「回答中にガチャピンさんの名前を記載するにあたっては、必ず『さん』付けでお願いします」「呼び捨てにするような無礼者をベストアンサーに選ぶことなど絶対にありえない」と条件をつけたのだ。6月に入ってネットの「アメーバニュース」や2ちゃんねるで話題になり、「ネットでは、『さん付け』しなければならない雰囲気になっている」「必要ない」などと意見が集まった。

   根強い人気の秘密と「さん付け」問題について、J-CASTニュースが、フジテレビKIDSクラブのプロデューサーに取材を申し込んだ。数時間後にプロデューサーから電話があり「ほどなく、ガチャピン本人から回答します」と言われた。「メールで」とも付け加えた。数十分後にメールが届いた。

   回答末尾を見ると「以上、ガチャピンより」とあった。回答によると、ブログ1周年について「毎日続けられるなんて思ってもいなかったので、自分でもびっくりしてるんだ。みんなが応援してくれたおかげです。みんな、ありがとー!」。また、人気の秘密の質問には「んー、きっと『ポンキッキ』を見てくれていた人たちが、ぼくのことを応援してくれているんだと思う」。「もの足らない」分析だと感じたが、その後の回答に、BSフジの番組でのダイビング挑戦の放送に触れ「みんな、見てね!」とアピールしていた。この積極さは「人気の秘密」の一端をうかがわせるものかもしれない。

   また、「さん付け問題」については「ブログに届くみんなからのコメントを見ると『ガチャピンさん』って書いてくれている人がいて、びっくりしちゃう」そうだ。「なんだかテレくさいよぉ」とした上で、「スタッフの人はだれも『さん』付けはしてないし、みんなに会ったときも『ガチャピーン』って大きな声を出して手を振ってくれたりする」と指摘した。結論としては「たぶん、インターネットだけじゃないかな?みんな、『ガチャピン』って呼び捨てでいいよ」。

   ガチャピンは、365日無休だったブログについて、7月25日に「明日からも『ときどき』は書こうと思っているので(略)」と触れた。7月26日に見てみると、表題も「ガチャピンときどき日記」と「ときどき」の文字が加わっていた。26日のコメントには「ときどきなんて寂しい」「楽しみにしてるからできるだけ/毎日投稿してーーーっ」「今日も書いてくれてありがとう/毎日書いてほしいなあ~」と、「ヘビーユーザー」たちからの熱いリクエストが多数寄せられていた。