2020年 1月 28日 (火)

テレビ局「選挙特番」ウォッチ テレビ朝日・選挙ステーション
堅実路線だけど意外なハプニング

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   「法律相談」が得意な吉本芸人が司会をすることもなければ、元たけし軍団の県知事が登場することもない。テレビ朝日の特番「選挙ステーション」。第1部は「報道ステーション」の古舘伊知郎がキャスターをつとめ、第2部は「朝まで生テレビ」の田原総一朗が仕切るというおなじみの体制で進められた。内容も、開票状況や各政治家のインタビューを淡々と放送し、ときどき新聞社の政治記者がコメントするというオーソドックスなもの。ここはNHKか、と錯覚するほどの「堅実路線」を打ち出した。しかしそこは生中継。不意に意外な展開が起きたりするのである。

ベテラン記者の「予想」大外れ 安倍首相の意外な「続投表明」

   投票締め切り直後の20時。出口調査にもとづく予想議席が発表された。それによれば、民主党58議席に対して、自民党は38議席。40議席を割り込む大敗であるとの見込みだ。この数字にはベテラン政治記者もびっくり。これまで19人の総理大臣を取材してきたという日経新聞客員コラムニストの田勢康弘は「これはもうやめる以外ないぐらいの数字だろうと思います」と安倍晋三首相の退陣は当然、との見方を示した。

   ところが21時30分すぎになって、古舘から「一部情報では安倍さんが続投を周囲にもらしたということなんですが…」と、「安倍続投」の情報がもたらされる。だが、首相13人の取材経験をもつ朝日新聞編集委員・星浩は「進退に関する話をそのように漏らすということはまずないと思いますねぇ」と信じられないといった表情。また、田勢も「開票が全部終わってからでしょう。ちょっと信じられないですね」と疑問を口にした。

   それを受けて、古舘も「じゃあ、ガセかもしれませんね」と引き下がったのだが、しばらくして、テレビ朝日の画面右上テロップには「安倍総理続投の意向」の文字がはっきりと表示された。さらに約1時間後の22時20分すぎには、テレビ朝日のインタビューに安倍首相自身が答え、「続投の意向」を明言することに。

   百戦錬磨のベテラン政治記者の予想がまったく外れてしまったわけだ。裏を返せば、現首相はそれほどまでに常識が通じない人間ともいえる。恐るべし、安倍晋三の「鈍感力」。

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