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テレビ局「選挙特番」ウォッチ TBS「乱!」
真紀子、東国原ら豪華ゲストで、にぎにぎしく

   TBSの選挙特番「乱! 参議院選挙2007」は、鳥越俊太郎をアンカーに据え、筑紫哲也も音声のみだが参加したほか、田中真紀子衆院議員や宮崎県の東国原英夫知事ら豪華ゲストを迎え、にぎにぎしいなかで当落の泣き笑いを伝えた。

真紀子、安倍続投に「自分のことばかり。もう悲しくなる」

   ゲスト出演した田中真紀子衆院議員(無所属)は、いきなり因縁の鈴木宗男衆院議員とのツーショット。キャスターの杉尾秀哉がお互いの選挙戦のようすについて水を向けるが、真紀子議員はつくり笑顔で「なにも話すことはございません」と繰り返した。

   そんな真紀子議員が激怒したのは、安倍晋三首相が続投を表明したとき。口調は静かだったが、「(安倍総理は)自分だけが生き延びればいいと思っているし、甘い。政治家としてプロではない」と言い放った。

   さらに、自民党で岡山県の片山虎之助さんが落選の弁を聞いて、「さすがだと思います」と。安倍首相がTBSのインタビューでも「(第一党になるであろう民主党ともに)協力して新しい国づくりを行うことがわたしの責任」と続投の意向を繰り返すと、「(片山氏のような)自民党にもいい先輩がいるのに、わたしが、わたしが、と自分のことばかり。もう悲しくなる」と、うんざりしたようすで話した。

   また、真紀子議員は自民党の苦戦について、「いまの自民党は極右に近い人が党と内閣にいる。国際競争力が落ちているし、国民負担が増していることをわかっていない」と語った。真紀子議員は、地元・新潟で森ゆう子さん(民主党公認=当選確実)の応援に駆けつけるなどで選挙戦にかかわっていたが、「2回続けて負けた候補に3回目はないのがルールだったはずではなかったの? ルールを勝手に、しょっちゅう変えている。だから自民は信用がない」と、自民党の対応を厳しく批判した。

フジモリさん、落選しても29日は誕生日パーティー?

   安倍続投には、筑紫哲也氏も「記者としてこれまで、安倍総理を含め20人の総理大臣を見てきたし、いろいろな総理の進退を見てきたが、政治の基本は責任のとり方だ。(任期が短いなど)気持ちはわからないではないが、今度ばかりはムリ筋だ」と語った。

   TBSはチリ・サンティアゴで軟禁状態にあるアルベルト・フジモリ元ペルー大統領=国民新党・比例区=の自宅前から中継。7月28日がフジモリ氏の69歳の誕生日で、選挙当日の29日に誕生パーティーが開かれると伝えた。

   選挙結果は残念ながら、落選。自らの誕生日に華を添えることはできなかった。

   選挙戦については、日本ではまったく選挙活動をせず、代わりに知人のデヴィ・スカルノさん(67)が全国で応援遊説を行ったほか、フジモリさん自身もウェブサイト上でビデオメッセージを発表、拉致問題の解決や治安対策の強化などを日本語で訴えていた。ただ、本人も「劣勢」にあることを認識しており、当落状況もインターネットで情勢をみていた。

   フジモリさんについて、ゲスト出演していた宮崎県の東国原英夫知事は「選挙は国民と密着しないと。町に出て握手することがないと」と話し、「(なぜ出馬したのか)意味がわかんない」と切って捨てた。

   アンカーだった鳥越俊太郎は深夜12時10分まで(第1部)でお役ご免に。田丸美寿々にうながされると本人は「えっ、わたしもこれで…」と、なんだか予定外のことのような素振りだったが、その後は田丸が仕切りまくり。せっかくのゲストも霞んでしまうほど、うるさいくらいに目立っていた。