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郷原氏の「公開質問状」、TBSは「回答しない」という回答

   TBSの情報番組「みのもんたの朝ズバッ!」の不二家報道問題について、TBSが発表した「調査報告書」について、不二家信頼回復対策会議の議長を務めていた郷原信郎・桐蔭横浜大学法科大学院教授が、同社に提出した公開質問状に対して「回答しない」という回答が寄せられたことが2007年12月7日までに分かった。

   この問題は、07年1月22日の同番組で、不二家が賞味期限切れのチョコレートを再使用しているという「疑惑」を不二家平塚工場の元従業員とされる人物の「証言」を交えて報じた内容について、不二家が「再使用はない」と即日抗議したほか、不二家の信頼対策会議は「放送内容に捏造の疑いがある」と指摘したことから発覚。TBSは問題を受けて07年11月16日に「調査報告書」を発表。番組制作にあたって「問題があった」としたが、指摘されていた「捏造」はないと結論付けていた。

   郷原教授は、「捏造はない」とする結論の論拠となっている「(不二家のクッキーをTBSのディレクターが)チョコレートの具体的な商品名と誤解していた」という「調査報告書」の内容と、不二家との会談の際にTBS側が主張していた内容が大きく食い違っており、「プロデューサーの発言が正しければ、TBSの報告書が事実と違うことになる。逆にプロデューサーの発言がウソだとすると、重要な当事者同士の話し合いの中でTBSは『真っ赤なウソ』をついていたことになる」と述べ、会談の音声をメディアに対して一部公開した。郷原教授は、TBS側に事実確認を求めていたが、TBS側からは「個別、具体的な質問については回答を差し控えさせていただきます」という回答が寄せられたという。