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「ネットでバッシング煽るバカ」 倖田騒動を勝谷が猛烈批判

   ラジオ番組での「暴言」で、CM中止やテレビ番組での涙ながらの謝罪にまで追い込まれた歌手の倖田來未さん。ネット上では、マスコミに先んじて騒動になっており、これがスポンサー企業の「自粛」につながったといった見方も出ている。そんな中、コラムニストの勝谷誠彦さんが「ネットでバッシング煽るバカがいる」という発言をテレビで繰り返し、またネット上で新たな騒ぎになっている。

「ブログの炎上とかある種のイジメだと思います」

   歌手の倖田來未さん(25)がラジオ番組で「35歳になるとお母さんの羊水が腐ってくる」などと発言したことを受け、キリンビールは2008年2月4日までに倖田さんを起用したチューハイ「氷結」のCM・広告を自粛することを決定、コーセーも2月1日までに、倖田を起用した同社ブランド「VISSE」のサイトを閉鎖し、今後のCM起用についても見合わせた。
   ホンダの軽自動車「ZEST」の特設サイトも閉鎖され、2月7日に放送予定だったテレビ朝日系番組「徹子の部屋」でも出演者が急きょ変更されるなど、スポンサー企業・テレビ局を巻き込んで騒動が拡大した。

   問題の発言については、リアルタイムで聞いていたリスナーから「2ちゃんねる」に書き込みがあり、批判が一気に広がった。さらに、スポンサー企業への「通報」行為を促す書き込みも登場した。08年2月5日のスポーツ報知は、

「『2ちゃんねる』などでは、スポンサー企業やテレビ局への問い合わせ先が何度も掲載された。結果、各企業の早急な対応につながったようだ」

などと報じ、ネット上での「倖田バッシング」がCM・広告などの自粛へつながった可能性を指摘している。
   こうした騒動に対して勝谷誠彦さんが「猛批判」を展開している。

   2008年2月4日に放送された日本テレビ系情報番組「スッキリ!!」で、

「僕はね、最近ね、こういうブログの炎上とか凄く多いじゃないですか。僕は非常にね、ある種のイジメだと思いますね。もちろんそれはそれで、『ごめんなさい』って謝ればいいんですよ。(倖田さんは)悪意持ってない。僕は非常にね、こういうイジメのような世の中の動きはきらいだね!」

と倖田さんへのバッシングを「ブログ炎上」と重ね合わせて、批判。

CM・広告を自粛した企業までも批判

   さらに翌08年2月5日放送の朝日放送の番組「ムーヴ!」でも「謝ればいい話」と主張。「スッキリ!」での発言で視聴者からメールが多数寄せられたことについて

「(倖田さんへのバッシングを批判するようなことを)言うとバカからいっぱいメール来るんですよ。いくらでも送りやがれと思ってるんだけれども」

と宣戦布告。さらに、

「僕はこのメーカーやなんかにですね、ほとんどはですね、ネット上なんかにメーカーのURLが張られていて、ここに送ってもっとバッシングしてやれっていうことで煽ってるバカがいるわけですよ。そういうものに、冷静に対応できないですぐに事なかれで済むと思ってるメーカーもね、ちょっと僕はおかしいと思うし、勿論それに、尻馬に乗ってバッシングやってるバカどもはいうまでもないけどもね!」

と、倖田さんを起用したCM・広告を自粛した企業までも批判している。

   発言は「2ちゃんねる」でも反響を呼んでいる。「最近過剰反応しすぎだよな」「客観的に見て、こいつの言ってることは正論だと思う」「勝谷は正しいな。2ちゃんのバッシングは叩きたいだけの悪意だけだからね」といった勝谷さんに賛成する意見も少なくない。
   ただ、

「俺も個人的にはこのバッシングは異常だと思ってるけど企業からしたら最優先されるのは顧客のイメージなわけでどんなおかしいバッシングだろうと悪いイメージが付いた以上撤退は当然の選択だろう」
「勝谷は沢尻をボロクソに言っててシメルとまで言ってたよな…倖田の場合は叩く奴がおかしくて、沢尻の場合は世間と同じように自分も叩いても良いとのか?」

といった批判的な意見もやはり多くあり、賛否両論といったところだ。