2024年 4月 20日 (土)

「佐世保」だけじゃない 「本格バーガー」人気急上昇中

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   地元の食材を使った「ご当地ハンバーガー」の人気が急上昇中だ。「佐世保バーガー」が東京展開するなど全国に広まる兆しも出ている。その一方で、東京ミッドタウンや新丸ビルといった注目スポットにも、こだわりの食材を使った本格バーガーの出店が相次いでいる。それにしても、なぜいま「本格バーガー」なのか。

   ご当地バーガーとして全国的にも知名度がダントツに高い「佐世保バーガー」。1950年頃に長崎県佐世保市の米軍基地に駐在していたアメリカ人から伝わったのが始まりとされている。以来、数十年にわたって続いている店もあり、それぞれが独自の味を出している。また市内に1店舗のみだが深夜まで営業している店があり、ラーメン代わりにお酒を飲んだ後のシメに食べる人もいる。

   地元独自の食文化を全国に知らせようと、市では2006年度から佐世保バーガーの認定制度を設けた。現在32店舗が登録されている。佐世保観光コンベンション協会によると、注文を受けてから作っていること(作り置きでないこと)、独自のこだわりがあること、地元の食材を使っていることの3点が認定の基準だ。

らっきょ、鮫肉、ゴーヤ 何でもありのご当地バーガー

「三國バーガー」 地元のビーフとらっきょがポイント
「三國バーガー」 地元のビーフとらっきょがポイント

   値段は500円台が多く、800円と高額なものもある。どれも直径10cm程度あり、大きいものでは17cm。分厚いのも特徴で、バンズからはたっぷりの野菜とパテ、何枚にも重ねたベーコンがはみ出していて迫力満点だ。

   東京にも佐世保バーガーの店がある。草分けは「ザッツバーガーカフェ」だ。佐世保出身で、現地で修行を積んだ店主が2003年5月中野にオープンした。08年には阿佐ヶ谷、吉祥寺、自由が丘、六本木にも出店している。またここが初めて、商品名に佐世保バーガーを取り入れたと言われている。

   ご当地バーガーは、最近では観光客を呼びこもうという狙いで各地で作られている。

   福井県産のビーフに、福井県三国産のらっきょを組み合わせたという一風変わった「三國バーガー」(550円)は、豚肉や野菜もすべて国産。さらにバンズは炊いたコシヒカリをパン生地に練りこんだオリジナルで、味の決め手となるバーベキューソースやマヨネーズも自家製だ。厚さが10cmとボリューム満点。野菜がたっぷりでヘルシーだと好評だ。もとはといえば、若い観光客を呼び込もうと、町おこしの一環として06年4月から物産店「三国湊座」(福井県坂井市)で販売を始めた。当初はあまり注目されていなかったのが、最近では観光客がハンバーガー目当てに来るようになり、多い時には1日に100個近く売れる。その理由について、店員は「素材のおいしさや地元の食材を使っているという安全性が人気のようで、リピーターも増えている。08年1月には東京・京王百貨店で行われた物産展に出店したり、テレビや雑誌で取り上げられたりしたことも追い風になったのではないか」と話している。

   また、愛媛県松山市の市民グループ「イケメン連」がサッカー愛媛FCのJ2昇格をきっかけに考案したのは、「じゃこかつバーガー」だ。愛媛FCホームゲームの試合会場で販売している。

   肉の代わりに地元の八幡浜市場に水揚げされた魚だけを使ったすり身と、たっぷりの野菜を使ったコロッケだ。「魚にはやっぱり米がいい」ということで、国産米100%のパンを使用している。

   ほかにも宮城県気仙沼ではサメの肉を使った「フカバーガー」、沖縄ではゴーヤを使ったバーガーが販売されている。ご当地バーガーの特色は地元の素材を使うというだけでなく、オリジナルの味に仕上げるというのがポイントだ。そのため、ここでしか食べられないというプレミア感がついてリピーターも増えている。

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