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英米で増えるYouTubeで「尋ね人」 日本でもはやるのか

   動画投稿サイト「YouTube(ユーチューブ)」を使った「尋ね人」探しが英語圏を中心に盛んになってきている。英国ではチャリティ団体が同サイトに公式チャンネルを開設し、100人以上の「尋ね人」についての情報を動画として公開。日本でも増えるのだろうか。

誘拐犯人の逮捕に結びついた例も出る

サンドラ・ボスさんは、娘を返すようYouTubeで訴えていた
サンドラ・ボスさんは、娘を返すようYouTubeで訴えていた
「彼女を家につれて帰るのをどうか手助けしてください」

この様なメッセージとともに2007年4月に米国で消息を絶ったリサ・ステビックさんについての動画が「ユーチューブ」にアップされたのは07年5月のことだ。

   また、娘を元夫に誘拐された英在住のサンドラ・ボスさんが

「今あなたに、どうかどうか(娘の)スノックを返して欲しい。私たちの意見の相違を解決できるもっといい方法があるはずです」

と同サイト上で訴える動画が08年7月末に同サイト上にアップされた。閲覧数は2008年8月5日現在ですでに4万を超え、08年8月5日の米英の各紙によれば、FBIの捜査から逃れていた元夫は逮捕・起訴されたという。

   英国の「尋ね人」を探すチャリティ団体「Missing People(ミッシング ピープル)」は「ユーチューブ」内に公式サイトを開設している。2008年8月現在で、100人以上の「尋ね人」の情報が掲載され、なかには1日で1万回ほど閲覧される動画もある。

日本では人探しでも「求人広告」

   2008年8月1日のロイター通信は、

「TVでは行き届かなかった、とても多くの人にアクセスできる。誰でもコンテンツを投稿できるし、数百万の人たちに情報を届けることができる」

などとする米メディア調査会社コムスウェアのアンドリュー・リップスマンのコメントを紹介しており、「ユーチューブ」をつかった「尋ね人」探しが同サイトで増加しているとの見方を示している。

   国内では、「ユーチューブ」を活用したこうした「尋ね人」探しの動きは今のところ広がってはいないようだ。しかし、「求人広告」というかたちで「人探し」をしているユーザーも出てきている。

   ある東海地方の美容室では、動画のなかで店員が意気込みを語ったり、店長が挨拶するなどしてスタッフを募っている。また、ある歯科医院では「私たちと一緒に働いてみませんか?」とメッセージをつけてスタッフや病院内の写真を掲載している。