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6300万円仏壇「イタズラ注文?」相次ぐ 販売元「明らかな犯罪」と警告文

   ショッピングサイトで6300万円の仏壇が販売されていたが、販売元が「いたずら注文」が相次いでいるとして「イタズラ注文者を特定し、損害賠償請求する」とする警告文を掲載した。これがインターネット上で話題になり、なぜか購入者は日増しに増えている。はたしてどこまでが「本当の購入者」なのか?

仏壇の販売店が損害賠償請求と警告

6300万円の仏壇を売る販売店は「いたずら注文」について警告した
6300万円の仏壇を売る販売店は「いたずら注文」について警告した

   インターネットサイト「ニコニコ市場」で6300万円の仏壇が話題になり始めたのは2008年8月に入ってからのこと。ニコニコ市場は、動画投稿サイト「ニコニコ動画」の動画に、関連する商品を掲載し、その商品をショッピングサイトまで行って購入できるというサービス。今回の6300万円の仏壇は、ヤフーが運営するショッピングサイト「Yahoo!ショッピング」で販売されたものだ。しかし、購入者が2名いたとする表示が「ニコニコ市場」でされていたため、6000万円超の高額な買い物を誰がしたのか、と話題になり始めた。

   さらにネット上でこの話題が盛り上がった。それは、仏壇の販売店が「Yahoo!ショッピング」のページに「いたずら注文について」と題された「警告文」を2008年8月19日までに掲載したからだ。

   「警告文」は、「最近では悪意のあるいたずら注文が多発しています。これは明らかな犯罪です」とした上で、「いたずら注文」は「偽計業務妨害罪」にあたるとして、

「悪質なイタズラ注文により、当店または善良な第三者へ迷惑・損害を与えた場合は、 警察へ被害届けを出し、イタズラ注文者の特定をします。警察からプロバイダ・携帯電話会社に調査依頼、イタズラ注文者を特定し、 損害賠償請求致します」
「『なりすまし注文』や『いたずら注文』などの悪質な行為に対しては、IPアドレスなどからその発信者を徹底的に追究し、警察に被害届けの提出、調査費用も含めた損害賠償請求など断固たる法的措置を行います」

と述べている。

さらに購入申し込みが2件増える

   この「警告文」が6300万円の仏壇についてのことなのかは不明だが、さっそくこのことがネット上で騒ぎになり、掲示板では

「在庫抱えて無くて、生産発注した後のキャンセルだったら… うん、マジこれはヤバイ」
「まぁ、イタズラ注文したやつは完全に逃げ切ることは不可能だろうな」
「もし本当に支払うハメになったら本人が仏壇入り第1号だな」

といった書き込みが相次いでいる。しかし、こうした騒ぎのあとでも本気かいたずらか知れない注文がショッピングサイトにあったようだ。「ニコニコ市場」の表示を見る限りでは、2008年8月19日になってからも少なくとも購入が2件増えている。J-CASTニュースでは販売元の会社に取材を試みたが「忙しいので・・・」と繰り返すばかりで、「取材は勘弁」といった具合だった。6000万円超の仏壇の注文は「いたずら」なのか「本当」なのか、謎は深まるばかりだ。