2024年 4月 20日 (土)

サーチャージ値下げ それでも日系料金まだ割高

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   日航全日空が「燃料サーチャージ(燃油特別付加運賃)」の値下げを発表した。しかし、外国の航空会社に比べて日系エアラインはまだ割高。しかも、2008年内に航空券を買うと、値下げ分が還元されないこともあり、海外の旅行のピークである「年末年始」の旅行への反映はほぼ無理な状況だ。

旅行しやすくなるのは確かだが…

「サーチャージ値下げ」は年末年始の旅行には反映されなさそうだ
「サーチャージ値下げ」は年末年始の旅行には反映されなさそうだ

   日本航空(JAL)と全日本空輸(ANA)は2008年11月17日、「燃料サーチャージ(燃油特別付加運賃)」を2009年1月から引き下げると発表した。2009年1~3月の発券分が対象で、過去最高額となっている現行水準からの下げ幅は3割以上。値下げは1年8か月ぶりとなる。

   両社は3か月に1度、5~3か月前のシンガポールケロシンの航空燃料の平均価格から算出する仕組みをとっている。1バレル当たり45米ドルを下回った場合には、付加運賃は廃止することになっているが、燃料価格が下がらないため、「サーチャージ」も値上げが続いていた。

   JAL・ANA両社の付加運賃は往復で、例えば、北米や欧州は現在の6万6000円から4万4000円、ハワイやインドは4万4000円から2万9000円、タイやシンガポール、マレーシアは4万円から2万5000円、中国や台湾は2万1000円から1万2000円、韓国は8000円から5000円になる。

   今回の値下げの影響について、旅行代理店JTBの広報室は、

「ドルやユーロのレートが下がっているということもあり、お客様にとって旅行しやすくなる」

と期待を膨らませる。米ドルやユーロのレートが下がっていることで、日本人観光客にとっては買い物がしやすい状況。さらに、航空運賃が実質下がるとなれば、外国への旅行客も増加が見込めるというわけだ。

   しかし、「燃料サーチャージ」が値下げされたといっても、日系エアラインはいまだ割高という状況は変わらない。JAL、ANA両社の付加運賃は、例えば、欧米線往復で4万4000円となったが、燃料下げが反映される前の10月段階の「燃油サーチャージ」でも、シンガポール航空で日米(ロサンゼルス)路線(往復)で220米ドル(約2万円)と、日系エアラインの割高感がいまだに際立っている。

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