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OLは紳士服店で「スーツ」買う 「安くて品質がいい」と評判

   働く女性に欠かせないのが、きちんと感があっておしゃれなファッション。値が張るスーツは、できるだけ安く抑えたいところだ。そこで注目されているのが紳士服専門店で扱っているレディーススーツで、中心価格は2~3万円台。百貨店で買うよりも手頃な上に、紳士服で培った品質の良さ、流行を取り入れたデザインが好評のようだ。

コート、カジュアル服も扱う

   紳士服専門店の価格帯は3~4万円が中心で、イタリア製の生地を用いた高級スーツでも8~10万円。若者に好まれる細身のデザインにするなど、流行も捉えている。

   一方、最近は紳士服店でビジネス用にスーツを買う女性が増えてきた。スーツを着用する機会が多い営業職の場合、1シーズンに少なくとも2、3着は必要だ。百貨店で買えば、国内メーカーでも上下で10万円前後。海外ブランドではその倍はする。値段の面からいっても、紳士服店のスーツ、魅力は大きいようだ。

   大手紳士服専門店「洋服の青山」で有名な青山商事が運営している「ザ・スーツカンパニー」は、前年に比べて女性用スーツの売上げが10%以上伸びている。20歳代後半の働く女性に売れているという。中心価格帯はジャケットが1万6800円、パンツ9240円、スカート8190円で、常時20型前後をそろえている。広報室の担当者は、

「豊富な品揃えとサイズ展開、高いクオリティとリーズナブルな価格で、特に仕事でスーツを必要とするキャリア層にご支持をいただいています」

とPRする。

   また、ニットやコート、少しカジュアルさがある服もそろえて、様々な通勤スタイルにも対応。トータルでコーディネーして購入する人もいるという。

女性用スーツの売上げが前年比3割増

   女性用スーツの売上げが前年に比べて3割増えたというのは、大手紳士服専門店を展開するAOKIだ。広報担当者は、

「リクルートスーツが中心ですが、働く女性にも利用されています。シルエットの美しさ、上質な生地といった紳士服で培ったノウハウを生かしていて、その良さがじわじわと知られてきているようです」

と話す。

   人気が高いのは、自分に合うサイズやデザインを選べる「パーソナルオーダー」。ベーシックとスタイリッシュの2種類があり、スタイリッシュは流行を意識した細身の作り。既製服では難しい「着丈」の調整もできるので、はやりの丈が短めの上着もパーソナルオーダーなら可能だ。価格はベーシック3万450円から4万8300円。スタイリッシュは3万3600円から5万1450円。

   08年10月にはパリコレで活躍するデザイナー、MASATO氏が監修したレディースブランド「MAJI MAJI ROUGE(マジマジルージュ)」を立ち上げた。中心価格はスーツ3万6750円、シャツ6195円、コート4万950円。リクルートだけに使用するのではなく、社会人になっても着回しができるおしゃれ感やかっこよさを追求したという。