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「創価学会の会員ではありません」愛川欽也がサイトで「宣言」

   担当していたラジオ番組が突然打ち切りになったことが波紋を呼んだ俳優の愛川欽也さん(74)が、今度はウェブサイトで思わぬ宣言をし、話題になっている。サイトには「僕は創価学会の会員ではありません」と大きな文字がおどっているのだ。サイトでは、「『きっこのブログ』などにも、同じような情報がたくさん出ている」とも指摘。「きっこさん」も記述に誤りがあったとして謝罪するなど、異例の事態となっている。

「きっこのブログ」にも、創価学会員として紹介されていた

   愛川さんをめぐっては、2009年2月15日、文化放送でレギュラーを務める「キンキンのサンデーラジオ」の中で、突然「今日をもちまして(番組が)終わることになりました」 と切り出した上で、

「今度みたいに、はっきり言って、腑に落ちない形で番組を終わらせたことはありません」

   スポンサーの撤退に端を発した「後味の悪い終わり方」に、不快感を隠さなかったことは、記憶に新しいところだ。

   愛川さん自身も、番組終了を残念に思っているようで、公式ウェブサイトの冒頭部分に

「ラジオ(文化放送)キンサン終って僕も残念」

との記述がある。

   この愛川さんのウェブサイトにある、ある記述に注目が集まっているのだ。ウェブサイトは、現在トップページのみが閲覧できる状態で、

「3月中旬 再スタート決定!」

との見出しがある、つまり、現状は「リニューアルを目前に控えた工事中」ということなのだが、その数行後に、黄色い文字で「号外」との文字があり、その1行後ろには、「僕は創価学会の会員ではありません」との大きな赤い文字がおどっているのだ。この後には、このようなアナウンスをすることになった経緯が綴られている。

「YOUTUBEというサイトにアップされている画像を見てびっくりしました。『創価学会に入信した有名人リスト』の中で、愛川欽也がなんと写真入りで出ているじゃないですか!
僕は一度も入会したこともないのに、この画像では『退会された方も載っていることがある』と、意味不明のことも言っております。僕は一度も入会しておりませんので、退会も変です。僕にとっては迷惑なことです。学会も迷惑だと思います」

と、明らかに困惑した様子。さらに、

「僕にとっても、学会にとっても困ることだと思います。友達に聞きましたら、その他いろいろなサイト、『きっこのブログ』などにも、同じような情報がたくさん出ています」

と、著名ブログ「きっこのブログ」にも、自らが創価学会員として紹介されていたことを指摘している。

「知人から『ユーチューブ』の動画のことを知らされて驚いた」

   確かに、著名人が新興宗教に入信しているかどうかについて関心を持つ人は多い。実際、数年に1回は週刊誌などでも特集が組まれ、その多くの部分が、創価学会の情勢説明に費やされる。

   ここ20年ほどで代表的なものを挙げてみると、

「新興宗教『有名人信者113人』禁断リスト」(「フラッシュ」07年6月26日号)
「創価学会『ニッポン洗脳』の不気味 学会系芸能人最新版39人リスト」(「週刊文春」05年3月17日号)
「『宗教芸能人』50人の激変信者ドラマ!」(「アサヒ芸能」95年4月27日)
「新興宗教有名人信者150人全リスト」(「マルコポーロ」95年2月号)

といった特集があるが、いずれの特集でも、「創価学会」の欄に愛川さんの名前は登場しない。ウェブサイトでの発表の正しさを裏付けるものと言えそうだ。

   もっとも、芸能人が宗教について「カミングアウト」する事例はまれにあるとはいえ、やはり公に言及するのは異例だ。その経緯について、愛川さんのマネージャーは

「ホームページをリニューアルするための作業を進めている時に、知人から『ユーチューブ』の動画のことを知らされて驚いた、ということのようです。『(根も葉もない話が出てくる)ネットって怖いよね』みたいな話にもなったようです。(ウェブに掲載した文章について)『そんなに大げさに言われても…』というところはあるんですけどね」

と、「事実ではないことが言われていて、驚いたから」との側面を強調している。また、愛川さん自身はPCの操作に長けている方ではないという。

   一方、創価学会を「ナンミョー」などと呼んで批判することが多い「きっこのブログ」は、09年3月1日、『お詫び』と題する記事を掲載。04年の記事の中に、創価学会に入信している芸能人の名前を挙げたものがあり、その中に愛川さんの名前が混じっていたという。該当箇所からは、愛川さんの名前はすでに削除したといい、

「愛川さんを始め、関係者の皆さまにご迷惑をおかけしましたこと、ここにお詫び申し上げます」

と陳謝している。