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「イチロー」と「一郎」どう違う? ネット上で「大喜利」盛り上がる

   民主党・小沢一郎代表が2009年3月24日の記者会見で、野球のイチロー選手になぞらえて自らを語った発言がネットで話題になっている。「今年最低の便乗」「イチローと同列になるかよ」という批判も多いが、「試合の流れを変えたイチロー、資金の流れがバレた一郎」のように、WBCで国民的英雄となった「イチロー」と、公設秘書の起訴で渦中にいる「一郎」を「大喜利」風に比較する書き込みが相次いでいる。

「イチロー選手のような役割」発言が火をつける

   会見で小沢一郎代表は、「イチロー選手のような起死回生のヒットを打つことに関し、企業団体献金の全面廃止を方針として総選挙の争点にすることは考えているか」との質問に対し、

「同じ名前ですが、イチロー選手のような役割を自分が果たせたらこの上ない喜びと思っておりますが、今後そういう役割ができるように頑張ってまいりたいと思っております」

と述べた。

   この発言がネットユーザーに火をつけた。巨大掲示板「2ちゃんねる」では「イチローと一郎の違いが知りたい」、「イチローと一郎、どこでこうまで差がついたか」などのスレッドが立ち、発言を揶揄する書き込みが殺到している。中でも盛り上がっているのは、「イチロー」と「一郎」の違いを比較した書き込みだ。

「ヒットが話題になるのがイチロー、秘書が話題になるのが一郎」
「心・技・体のイチロー、審・疑・逮の一郎」
「投手の隙をつくのがイチロー、法律の隙をつくのが一郎」

と、数多くの「イチロー」と「一郎」がネット上で「創作」されている。

「野球の神おりるのがイチロー、厄病神が一郎」

   これに積み重なる形で更なる書き込みが相次ぎ、中には、

「野球の神がおりるのがイチロー、厄病神がおりるのが一郎、笑いの神がおりるのが伊知郎」

と、アナウンサーの古館伊知郎さんまで「参戦」させられる形となり、さながら「大喜利」といった様相だ。

   動画サイト「ニコニコ動画(ββ)」にも「【WBC優勝記念】鈴木イチローと小沢一郎の違い【秘書起訴記念】」なる動画がアップされており、

「壁を越えたイチロー、金で肥えた一郎」
「世界の一位を奪ったのがイチロー、政界の地位を失ったのが一郎」

など、こちらも「イチロー」と「一郎」の違いのテロップが次々と流れる動画に、

「うますぎるww」
「これ考えた奴すごすぎw」

と2000件以上のコメントがついている。

   続投会見を行った24日はWBC決勝戦当日。テレビの報道番組は「侍ジャパン」を大々的に報じ、各局が小沢代表関連を報じたのはわずか10分以内。スポーツニッポンは25日、「イチローに『救われた』小沢一郎代表」として、

「WBC連覇により、テレビによるマイナスアナウンス効果は多少なりとも薄められた」
と報じたが、ネットユーザーには効果がなかったようだ。