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女子中学生が「ラブホ連れてかれた」 「2ちゃん」、動画投稿サイトで大騒動

   女子中学生が「塾講師にラブホに連れてかれた」とブログに書き、大騒動に発展している。ブログは炎上し閉鎖されたが、巨大掲示板「2ちゃんねる」では数十のスレッドが立つ盛大な「祭り」に発展、本人のプライバシーまでさらされた。二人は恋愛関係にあったらしいが、たとえ中学生でもブログを書くことの危険性を強く意識しないといけない時代になっている。

第三者が男の勤務先に乗り込んで、質問攻め

「今日デートだったあ。1時間半しか一緒にいられなかったけど、楽しかった。ラブホに連れてかれて、大変だったけどね」

   女子中学三年生が2009年3月16日付けのブログで、こう書いたことが大騒動の発端だった。相手は塾の講師で、援助交際、もしくは教える立場を利用した「許し難い事件」とネットでは捉えられ、09年4月12日ごろから、「2ちゃん」で話題になり始めた。

   ここまでならいつもの「炎上」「祭り」なのだが、騒動は投稿動画サイトにも飛び火した。ある男性が、該当すると思われる塾にビデオカメラを持って乗り込み、職員と思われる男性とのやり取りをアップしたのだ。動画は規約違反で削除された。

   「今回の事件を知っていますよね!?」と強引に質問する男性に職員は驚き、「あなたは誰?」と聞くと、男性は、「愛の戦士」と名乗った。そして職員に対し、問題になっている講師の名前を出しながら質問攻め。職員は疲れた声で「未成年者同士の事なので・・・」などとし、「これ以上、この話に触れないでください」と頼んでいる。

   最後に「なぜこんな訪問や質問をするのか」と職員が聞くと、男性は「よりよい社会にするためだ」と語った。

   「業務妨害」にも取られかねないこの行為に、コメント欄には

「警察呼べばいいのに」
「最低だな、こんな動画まであげて」

といった批判も出ている。

「傍にいたい。声が聞きたい」などと延々と綴る

   今回の騒動、当初は女子中学生と講師の関係がはっきりせず、「無理矢理」ラブホに連れ込まれたのでは、とも思われていたが、やがて、女子中学生と塾講師は恋愛関係にあったことがわかる。講師との関係を延々と綴った「プロフ」の日記もあり、「傍にいたい。声が聞きたい」などと延々と綴られ、結婚も意識していたようだ。09年3月31日付けの女子中学生のブログには、母親と姉に「彼氏がいる」と告白したことが書かれていた。塾の先生であることなどが書かれたのはこの日のブログだ。母親からは、「彼氏がいると話してくれて良かった」言われたそうだが、「塾で何やってたの?」とも叱られたそうだ。

   実は、今回の騒動、2人が恋人同士であることが分かってから、さらに燃え上がった。女子中学生が美少女だったこと、先生と生徒という微妙な立場、講師と女子中学生の相思相愛ぶりなどから、嫉妬的な感情が爆発したようだ。そのため、

「お前ら ホントに人の幸せは絶対に許さないな」
「要するに、『羨ましい』ということなんだろ?お前ら」

などというカキコミも相当数出ている。

   ITジャーナリストの井上トシユキさんは、中学生が自分の恋愛の記録をブログに綴りたい気持ちはわからないではないが、

「ブログは様々な人から読まれる公の場であるという認識を持つべきで、迂闊なことを書けば炎上することを中学生なら知っていてほしい」

と警告している。