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結婚相手の年収は高い方がいい やはり女性は「カネ」が大事?

   自分より年収が低い男性との結婚は考えられない――。そんな風に考える独身女性が多いというアンケート調査が出た。一方、男性は相手の年収が高くても気にしないという結果だった。この不況下、生活への不安から、結婚願望も高くなっているのだろうか。

「子供が出来た時に生活できない」のが不安

   「エキサイト恋愛結婚」は2009年4月22日、結婚相手の年収に関する意識調査を発表した。調査は2009年3月5日~12日、男性492人、女性795人を対象に実施。それによると、「自分より年収が低い男性との結婚は?」と女性に質問したところ、「考えられない」と回答した人は49.0%。「将来、彼が上回れそうならOK」が30.9%だった。女性の場合、結婚を現実的にとらえる傾向が強い。アンケートに対しては、次のようなコメントが寄せられた。

「気持ちの余裕のないところに愛も生まれないような・・・そのためにもある程度のお金はやっぱり必要です」(24才 女性)
「自分自身の年収がおそらく同世代の方達よりも低いので」(36才 女性)
「自分も少ないので、それよりも低いと子供が出来た時に生活できない」(27才 女性)

   一方、男性にも同様の質問をしたところ、女性の収入は「かなり上でもOK」が52.5%、「少し上ならOK」が21.0%だった。同社の分析によると、若い世代では「夫婦で稼げた方がよい」と考える傾向にあった。ただし、30代後半~40代の男性は相手の年収が多い場合、「相手に申し訳ない」という意見が主流。夫が稼いで妻は家を守る――そんな意識が根付いているようだ。

「不況だから結婚したいというのは、今のところはない」

   アンケートではさらに、「この不景気が理由で、あなた自身の結婚願望は変化した?」との質問も投げかけた。それによると、「特に変化なし」が男女ともに6割近くだった。だが、「強まったと感じる」女性は33.5%で、「弱まったと感じる」女性6.5%のおよそ5倍。同社は、経済的な危機感を感じながら、婚活の意欲が高まっているとみている。

   この結果に対して、結婚相談所「関西ブライダル」の代表・杉山貞之さんは、「不況だから結婚したいというのは、今のところはない」という。もっとも、ここ数年、婚活に積極的な女性が多く、相談所をたずねてくるのは男女比で4:6。その影響もあると見る。

   結婚の際、年収を気にする女性は多いのか。杉山さんは「ある程度の収入がないと厳しい」とするも、「でも、結婚は年収ではありません。年収は取っかかりの一つではありますが、男前というよりも女性へのもてなし方が大事でしょう」と話す。アンケートの場合、自分の理想と相手へのギャップがあるとも指摘する。

   杉山さんは世の独身男性に対しては、次のようにアドバイスする。

「男性には積極性が必要でしょう。当たり前ですが、年収が少なくても結婚している人はいます。では何が違うのか。決断力です。自分への自信です。家庭を持つにはやっぱり、自信がないとできない。また、いまは不安でも家を建てたい、将来はこうしたい――そんな夢も必要だと思うのです」

   ただし、杉山さんは結婚することで責任を背負うことになり、生活設計をせざるを得ない。そうすることで、自分に自信がつき、仕事にも意欲的に取り組めるようになるのではと話している。