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殺人容疑者のトンデモ顔写真使用 フジテレビの「お笑い」?報道感覚

   フジテレビの報道番組「スーパーニュース」で使われた女性殺人容疑者の顔写真が「笑える」「とんでもない」とネットで騒ぎになっている。

2本のこよりを2つの鼻の穴に突っ込んでいる写真

   2009年8月17日に放送された「スーパーニュース」は、水没した軽ワゴン車から当時30歳の男性遺体が発見された事件を扱った。殺人容疑の逮捕者は5人にのぼり、容疑者は被害者を殴るなどした後、両手を縛りワゴンに乗せ水没させた。番組は、被害者と犯行に関わった長嶋直子容疑者(34)の関係にスポットを当てていた。

   事件は09年7月に起きた。長島容疑者は無職で、小学三年生の娘がいるシングルマザー。被害者とは数年前に埼玉県で知り合った。長嶋容疑者は被害者からの交際の申し込みを拒否。やがて被害者はストーカー行為に走るようになり、長嶋容疑者は困って周囲に相談していた。しかし、友人としての二人の付き合いはなぜか続き、二人を結びつけていたのは覚醒剤だ、と番組では説明している。

   番組の中で、被害者や、容疑者の写真が映し出されていく中で、長嶋容疑者の顔写真だけが、「とんでもない」ものだった。両手を使って2本のこよりを2つの鼻の穴に突っ込んでいるというもの。こよりはティッシュで作られたものでかなり長い。くしゃみが出る寸前なのか、目が虚ろで、口が半開きになっている。

フジは報道もお笑いの一部??

   この写真を見て、腹を抱えて笑った人がいたほどで、ネットで騒ぎになった。

「何故こよりを?しかも両穴に…」
「久しぶりに声を出してワロタわ」
「報道はお笑いの一部ですってのがフジだから」

といったカキコミが出た。一方、

「日本は報道倫理がないんだなあとつくづく思う」
「これは報道の暴力だ」といった批判もあった。

   フジテレビはなぜこの写真を使ったのか、他に適当な写真は無かったのかを問い合わせてみたところ、同局広報部は、

「写真使用については編集権に関わることですのでコメントはできません」

とのことだった。